世の中には、独身でいることに焦る女性が少なくありません。ですが、本当に仲のいい人の結婚は祝福してくれるはず……。

 今回は信頼していた女性の先輩に結婚報告をした西田京子さん(仮名・34歳)に話を聞きました。

◆結婚を諦めていたなか、紹介で付き合った彼と結婚
「当時31歳で彼氏がおらず、一生独身の人生を覚悟していました。ですが、職場の女性の先輩Aさんが紹介してくれた男性と意気投合し、付き合うことになったんです。出会いに諦めをつけていた私が、まさか恋愛できるとは考えてもいませんでした」

 そして、西田さんは見事ゴールインを果たします。

「お互い30代に突入し、結婚への焦りは感じていたと思います。付き合って1年でプロポーズされ、ともに人生を歩むことに決めました」

◆出会いのきっかけになった先輩に結婚報告
 人生の一大イベントを迎えた西田さん。真っ先に、ある人に報告しようと考えていました。

「最初に報告しようと考えていた相手は、会社で一番仲のいい先輩Bさんでした。というのも、今の彼と出会ったのはBさんのおかげだったんです。

 Bさんは彼を紹介してくれた別の部署のAさんと仲がよく、飲み会などに誘ってくれていました。そこから個人的にAさんと連絡を取るようになり、今の彼を紹介してくれたんです」

◆結婚報告をしたら「ねたましい」と言われる
 めぐりめぐって恋のキューピッドとなった先輩Bに感謝を伝える日がやってきました。

「結婚の報告をするため、Bさんを食事に誘いました。Bさんがいなければ今の彼とは出会っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいでした。きっとこの報告に喜んでもらえるだろうと、ワクワクしていたんです」

 ですが、結婚の報告を聞いた先輩Bは思いもよらぬ反応を見せます。

「幸せムード全開でBさんに会ったので、向こうは察したのか『どうしたの?』と聞いてきました。私は『結婚したんです!』とサプライズ報告をすると、数秒間沈黙が続いたんです。てっきりBさんは結婚を祝福してくれると思っていたのですが、意外にも冷たい反応が返ってきました……」

 そして、先輩Bはこう続けます。

「表情がくもり始め、『ねたましい気持ちしかない』と言われたんです。背筋が凍りました。状況が理解できず、なぜこんなことを言われるのかと頭の中がぐるぐると回っていました」

◆結婚の裏で、先輩は交際相手と破局をしていた
 結婚の報告に表情をくもらせ、冷たい一言を言い放った先輩Bさん。その理由が明らかになります。

「Bさんとは、一生結婚できない同盟を結んでいたんです(笑)。ですが、私が今の彼と出会う1ヶ月ほど前、Bさんに彼氏ができたんですね。そして私も彼氏ができて、お互いにやっと独身を卒業できると喜んでいたんです。

 ですが、Bさんは彼氏と波長が合わず、結局別れてしまいました。一方で私は交際がうまくいっていたため、嫉妬されていたのかなと……」

 気まずい空気が流れるなか、西田さんは「報告のタイミングを考えるべきだったと反省しました」と語ります。

 何も言い返せず下を向いていると、さらに追い討ちをかけるように先輩Bさんは続けます。

◆実は先輩に彼が紹介される予定だった
「『本当は私が紹介してもらえるはずだったのに』と言ったんです」

 西田さんは「どういうことだろう?」と頭の中が「?」でいっぱいのままレストランを後にしました。彼のことを紹介してくれた先輩Aにこのことを説明します。

「後日、Aさんに連絡しました。すると、Aさんは実はもともとは彼のことをBさんに紹介する予定だったことがわかりました。ですが、当時Bさんには彼氏がいたため、私に紹介することになったそうです」

 とはいえ、結果は結果です。

「Bさんは、その彼を紹介してもらえてたら独身を卒業できるとでも思ったんですかね。けど、当時はBさんにも彼氏がいましたし、彼を紹介してもらったとしても、うまくいくかはわかりません。事情はともかく、未練タラタラすぎてドン引きです」

 もしかしたらBさんは人との向き合い方から変えたほうがいいのでは……と思う西田さんでした。結婚に焦りを感じる気持ちもわかりますが、結婚できない原因を他人に押し付けるのは言語道断です。

<文/Honoka Yamasaki イラスト/朝倉千夏>
【Honoka Yamasaki】ライター、ダンサー、purple millennium運営。
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