ドライヤーの高熱、髪が傷まないか心配になりませんか?

 連載でお届けしている「傷んだ髪に、どうやって立ち向かっていくべきか」。今回は、ご自宅でのヘアケアで気を付けるべき点、「高熱」についてお伝えしていきます。

◆一度、高熱で変性した髪は元に戻らない
 髪はタンパク質でできていますが、高熱を加えられると変性、つまりダメージを負います。一度熱を加えた「ゆで卵」は「生卵」へ戻すことができないように、一度高熱で変性した髪は元に戻りませんので、注意が必要です。

 そこで気になるのがドライヤーの高熱ですよね。ドライヤーの高熱に悪いイメージを持っている方は多く、自然乾燥させているという方も多いのですが、ドライヤーは使ったほうが良いです。

 髪は、濡れた状態だと傷みやすいということもありますが、頭皮にいる雑菌の異常繁殖を起因とするトラブルや、頭皮のニオイやかゆみを防ぐ意味でも、ドライヤーの適切な使い方に注意した上で、きちんと乾かすのがベストです。

◆ドライヤーは髪から20cm離して使う
 ドライヤーの温度調整が可能であれば、80℃以下の温風を使いましょう。温度調節ができない場合は、ドライヤーの風口を髪から20cmほど離して使うと、温風が髪へ到達するまでに冷え、ダメージを予防できます。

 とはいえ、時間がかかりすぎるのも良くありませんので、あまりにもドライヤーが使いにくいという場合は、高頻度で使うものですので、一度スペックが合うものを探してみるのも良いかもしれません。

 オーバードライを防ぐためには、根元と内側から先に乾かしていき、毛先と外側を最後に乾かすようにすると良いです。

◆ヘアアイロンを高熱で使わない選択を
 高熱について注意すべきこととして、次に挙げられるのが、ヘアアイロンの使い方です。アイロンはドライヤーよりも圧倒的に高い温度で髪に接することになりますので、特に注意が必要です。

 まず前提として、濡れていたり、半乾きの髪には使わないこと。乾いた髪へ使いましょう。繰り返しになりますが、濡れた髪は傷みやすいからです。

 温度調節は100〜220℃程度のものが多い印象ですが、130℃くらいで使用しましょう。髪にあてる時間も、できれば一か所に対して3秒程度までにすると良いです。それだとスタイリングが十分できない、キープできない、というケースが十分考えられますが、ここはスタイリングをとるか、美髪をとるか、という選択をしていただくことになります。

 私が汚髪だった時代は、汚い状態を良く見せようとして、180℃くらいの温度で巻き髪にするのが定番でした。かなり綺麗に見えるようになりますが、毛髪そのものはどんどん傷んでいきます。

 ヘアアイロンの熱によるダメージは、高熱な分、大きくなります。髪の傷みに立ち向かう上で、ヘアアイロンを高熱で使わないことを決断するというのは、大きな一歩となります。

<文・撮影/毛髪診断士 元井里奈>
【元井里奈】東栄新薬株式会社/取締役。毛髪診断士®/サプリメントアドバイザー/メノポーズ(更年期)カウンセラー。慶應義塾大学卒。髪に悩む女性のためのサプリメント「美ルート」をプロデュース。毛髪、栄養学、女性ホルモンに関する専門知識をもとに、ヘアケアコラムの監修や執筆も行う。2児を育てるワーママでもある。Instagram:@rinam.0922、Twitter:@rinamotoi、ブログ「ワーママ毛髪診断士が教える、35歳から始める育毛・美髪ケア」