【今日のにゃんこタイム〜○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.76】

 なぜ、そんなところで……と突っ込みたくなる場所で心地よさそうに眠るのは、ブリティッシュショートヘアのラズちゃん。

 ラズちゃんが寝床認定したのは、ソファーの背もたれ。思いっきりリラックスする姿を見ると、「背もたれ使いの達人」と呼びたくなってしまいます!

 ラズちゃんは日頃から、眠るだけでなく爪とぎとしてもソファーを活用。ソファーの横に寝そべりながら優雅に爪とぎを楽しみます。

◆白菜強奪騒動も…神出鬼没にゃんこのラズちゃん
 そんなラズちゃんは、飼い主のあさむぎさん(@asamugichan)によれば、かくれんぼ上手な神出鬼没にゃんこなのだとか。

「炊飯器やトイレの手洗い場、テレビ台の下など、どこにいても振り返ればラズがいます」

 普段はとてもおっとりしていますが、食が絡むと別猫に豹変。人間のご飯に対する興味が強く、過去には家族の目を盗んで、鍋の具材を強奪したこともありました。

「食材を咥え、唸りながら家の中を走り回っていたので、肉ではないか……と心配しましたが、なんと白菜でした。一番カロリーが低そうなものを狙ったのかと笑えましたね」

我が道を行く、ラズちゃんの行動。それはあさむぎさん家族にとって、笑顔の理由になっています。

◆人に甘えることを知った先住猫のムギちゃん
 そんなラズちゃんには、お姉ちゃん的存在であるアメリカンカールのムギちゃんがいます。

 実はムギちゃん、お迎え当初はあまり心を開いてくれていない様子で、ゴロゴロは言ってくれるものの、甘えるという行為をしませんでした。

 しかし、おうちで暮らすうちに、自らすり寄ってきてくれるほどの甘えん坊に変身。

◆ビビりだけど車で行く家族旅行が大好き
「ただし、ビビリなところは変わっていません。家の前にトラックが止まると威嚇し、来客時はそそくさと逃げて、身を潜めます」

 ところが、車でのお出かけはへっちゃら。ラズちゃんをまだお迎えしていないコロナ禍前には、あさむぎさんと共に自宅から1時間半ほどの場所にある動物可のコテージに宿泊し、一家団らんを楽しみました。

「夫にくっついたカメムシを必死でちょいちょいして、追い払ってくれました。翌年、同じコテージを利用すると、ムギは『ここ知ってるよ』という感じで落ち着いていました。ペットキャリーの中ではありましたが、一緒に遊覧船にも乗りましたよ」

 ニャン生を謳歌するムギちゃんは、おうちでの生活もめいっぱい漫喫。時折、突然咥えていたおもちゃを放り投げ、ハッスルします。

「最近はコンビニなどで貰う、おしぼりが好き。遠くに投げると持ってきてくれ、下から上に投げたら、バレーボール選手のようにアタックします」

 ラズちゃんに負けず劣らずの個性を持つ、ムギちゃん。あさむぎさんは、そんな愛猫から目が離せません。

◆着実に絆を深める2匹
 多頭飼いをする上で心配になるのが、猫同士の相性。あさむぎさんも、2匹を慣れさせる際は先住であるムギちゃんを優先することはもちろん、ラズちゃんがいるケージをタオルで覆い、互いのにおいがついたものをそばに置いたり、においを嗅がせたりと試行錯誤しました。

「結果的に、2匹は仲がいいのか悪いのか未だに微妙なところ。寂しがりやのムギはお世話をしたがり、自立心が強いラズは構わないでという感じですね」

 とはいえ、2匹は時折、近くで寝たり、物を共有したりすることもあるとか。絆は着実に深まっています。

 こうした光景にあさむぎさんは目を細めつつ、猫種を考慮し、2匹をケアしています。例えば、アメリカンカールであるムギちゃんは耳が外側に向いていることから耳垢が溜まりやすいので、定期的な耳掃除は欠かせません。

「ブリティッシュショートヘアは、猫に珍しくB型の子が多いと聞いたので、輸血の問題などを考え、怪我をさせないように気を付けています」

◆「私にとって2匹はドクターとナース」
 あさむぎさんにとって、2匹は我が子同然であると同時に、ドクターやナースのような存在です。

「私は30代の娘を2人持つ母親ですが、6年ほど前に病気で子宮を摘出しました。もう子どもは産めないけれど、2人いるから大丈夫だと思っていました。でも、後に精神疾患に悩まされ、苦痛な毎日を送っていたんです」

 そんな時、心の支えになってくれたのがムギちゃん。一緒に過ごす中で、あさむぎさんは癒され、精神疾患の症状も落ち着いていきました。

「その後、アメリカンカールは精神疾患の方にはとても良いのだという記事を目にしました(※)。ムギは出会うべくして出会った、私のドクター。そして、ラズはドクターの相方、ナースです。おとぼけナースですが、家族みんなを笑わせてくれます」
(※編集部注:該当する記事は見つけられなかったので、真偽は不明です)

 コミカルで心優しいドクターやナースが、傍にいてくれる日常の尊さに、あさむぎさんは喜びを噛みしめています。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291