デートコーチ・婚活コンサルタントの田中亜依です。趣味や熱中できるものがある人は、とても魅力的ですよね。しかし、趣味に関するこだわりが強すぎると、婚活の妨げになることもあるようです。今回は、生粋の広島カープファンである、千春さん(28歳・仮名)のエピソードを紹介します。

野球好きな女性が譲れない男性の条件

 写真はイメージです。(以下同じ) 広島県出身の千春さんは、野球好きな父親の影響もあり、熱心な広島カープファン。子どもの頃は、よく父親と一緒に野球観戦をしに球場へと足を運んでいました。大人になった今も、試合があれば一人で広島焼きのお店に行き、野球観戦をしています。

 そんな野球好きな千春さんが付き合う相手に求める条件は、やはり野球に関しては厳しいものでした。自分よりも野球に詳しくない人は恋人としてはNG、野球好きだとしても応援しているチームによっては絶対に付き合えないと言うのです

野球を軸に、自分と男性を比較してしまう

 野球好きの彼女は、同じく野球好きの男性と出会いやすいそうです。すると、二人のデート中の会話といえば、ほぼ野球に関する話題。最初のデートは野球の話で盛り上がり、次のデートはお互いのチームに関連したお店へ。例えば、千春さんの場合は、広島焼きや牡蠣の店などです。そして、3回目以降は、一緒に野球観戦に行くのがお決まりのパターンだそうです。

野球を軸に、自分と男性を比較してしまうのが落とし穴 共通の趣味を持つ同士、趣味に関連したデートなら楽しいに決まっているだろうと思いきや、良いことばかりではないようです。デートを重ねるうちに、自分よりも野球、チームに関する知識がないことがわかると、どうしても萎えてしまうのだとか

 一方で、野球に興味のない人とデートをすると、話すことがなくなり、沈黙が続いてしまいます。そのため、2回目のデートのお誘いがないことが多いとのこと。

 彼女は野球に関する「知識」や「情報量」を軸にして自分と男性を比較し、それが婚活を妨げているのです。

期間を決めて趣味を楽しむ

 そんな千春さんへのアドバイスとして私が提案したのは、「期間を決めて、趣味を思いきり楽しむこと」です。千春さんと話していて、働いてある程度お金に余裕ができ、自由にお金をかけられるようになって、野球への愛がさらに増したのではないかと感じました。

婚活アドバイスは期間を決めて、趣味を楽しむこと きっと今は、趣味の時間が一番楽しいのでしょう。一方で、婚活に対しては、年齢的にしなくてはいけないという世間体からやっているように見えたのです。そのため、期間を決めて思い切り趣味に時間とお金をかけ、その期間が過ぎたら婚活にシフトチェンジしてはどうかと思いました。

 思い切り趣味に没頭してやり切ってから婚活に臨めば、自然と心にも余裕が生まれやすいと思います。心に余裕が生まれてくると「一緒にいる相手とどう楽しむのか」「どうやったら相手を喜ばせることができるのか」と考えられるかと思います。そのため、いったん趣味に没頭するのも、婚活への近道なのかもしれません。

自分が楽しめることを、無理にやめる必要はない

 趣味がないと困っている人もいる中で、楽しんでいる趣味があるのはとても素敵なことです。だから、婚活のために無理にやめる必要なんてありません。今回のエピソードのようなお悩みをお持ちの方は、期間を決めて今の趣味を大切にしながら、婚活を始めることを考えてみてはどうでしょうか。

 この記事を書いている2023年現在、ちょうどWBCこと、ワールド・ベースボール・クラシックで日本中が盛り上がっています。千春さんのように野球が趣味だという方は、チームの垣根を超えて、野球ファン一丸となって日本チームを応援したいものです。

<文/田中亜依>

【田中亜依】
恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019