F1第4戦アゼルバイジャンGPの予選が行われた。ポールポジションを獲得したのはバルテリ・ボッタスで、タイムは1分40秒495だった。

Q1:ピットスタート決定のガスリーが意地のトップタイム。ルノー、ハースが苦戦

 18分間で5台のマシンがノックアウトされるQ1がスタート。ロマン・グロージャン(ハース)を先頭に、各車ソフトタイヤを履いて比較的早い段階でタイムを計測していく。

 まずはバルテリ・ボッタス (メルセデス)が1分42秒430を記録し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)の前に立ちトップタイムを記録。しかし、それをセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が更新すると、それをボッタス 、ルクレールがさらにそれを塗り替えるというタイム合戦に。中団ではフリー走行から好調のトロロッソ勢とアルファロメオ勢がトップ10につけた。

 残り6分を切ると2度目のアタックに向けて各車がコースに。まずはフリー走行中に重量計測を無視したことにより、決勝をピットレーンからスタートすることが決まっているピエール・ガスリー(レッドブル)が1分41秒335を記録しトップに立つ。脱落圏内の近くにいたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、残り1分で1分41秒727で4番手まで順位を上げた。

 チェッカーが振られた直後、ロバート・クビサ(ウイリアムズ)がタイトなターン8でバリアに激突。ガスリーがトップタイムのままでセッションは終了した。3強チーム以外ではカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が5番手につけてみせた。

 脱落となったのは16位から順にランス・ストロール(レーシングポイント)、グロージャン、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、クビサとなった。ダニエル・リカルド(ルノー)も脱落圏にいたが、最後の最後で15番手に上がり、辛うじてルノーの2台Q1落ちを免れた。

Q2:ルクレールまさかのクラッシュ! フェルスタッペンがトップタイム

 直前にクラッシュしたクビサのマシンの撤去、バリアの修復作業のためセッションは予定より30分近く遅れて15分間のQ2がスタート。フリー走行から圧倒的な速さを見せていたフェラーリ2台のみミディアムタイヤでコースインした。

 メルセデスの2台が1分41秒台中盤のタイムを刻む中、フェルスタッペンが1分41秒388でトップタイムをマークした。ミディアムタイヤのフェラーリ勢はルクレールが1分41秒995で5番手につけるも、ベッテルのタイムは伸びず1分43秒台でトップ10圏外となった。

 そしてセッションが8分を切ったタイミングで、なんとルクレールがQ1のクビサと同じ場所でクラッシュ。ポールポジションに最も近いドライバーのひとりだっただけに、マシンを降りたルクレールは悔しさを露わにした。

 サーキット周辺の日が傾きはじめ、スタート時36℃だった路面温度は28℃にまで低下する中、30分近い中断を経て残り7分41秒からセッションが再開。この時点で12番手だったベッテルはソフトタイヤを履いてコースに出た。

 ベッテルは1分42秒209で7番手に順位を上げ、その後1周のクールダウンを挟んでさらにタイムアップ。5番手に順位をあげた。ラストアタックで脱落圏にいたアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が悪化する路面状況をものともせずジャンプアップ。サインツJr.をトップ10から弾き出し、初のQ3進出を決めた。クビアトは、ウォールと軽く接触しながらも9番手タイムを残し、チームにとって今季初となるQ3へ駒を進めた。

 セッションのトップタイムはフェルスタッペンがマーク。バクーを得意とするセルジオ・ペレス(レーシングポイント)が4番手タイムを記録した。

 Q2敗退となったのは11番手から順にサインツJr.、リカルド、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ガスリーとなった。なお、ピットスタートが決まっているガスリーはタイムを記録しなかった。

Q3:ボッタスが逆転ポール! ベッテルは3番手に終わる

 ここまでの波乱もあり、実に7チームが入り乱れることとなったQ3。Q2でクラッシュしたルクレール、そしてQ2のアタック中にウォールにヒットしていたダニール・クビアト(トロロッソ)を除く8台が開始直後からコースインした。

 最初にフェルスタッペンが1分41秒447というタイムを記録するが、メルセデス勢がここから本領を発揮。ボッタスが1分41秒124を記録してトップに立つと、ハミルトンが1分40秒703というタイムでそれを大幅に更新した。ベッテルもタイムを計測するが、1分40秒台の壁を破れず、1分41秒124で2番手となった。

 その後、クールダウンラップを挟んだフェルスタッペンが再アタックし、1分41秒069でベッテルを上回り2番手につけた。ダメージが心配されたクビアトも遅れてコースインし、1分41秒761で6番手タイムを記録した。

 残り2分、フェルスタッペン、ペレス、ルクレールを除く7台がラストアタックへ。ベッテルは自己ベストを更新するが、1分40秒797でハミルトン超えならず。その後、ボッタスが1分40秒495でトップタイムを更新。そしてハミルトンはセクター2とセクター3で全体ベストタイムを記録するも、セクター1のロスが響き1分40秒554。ボッタスにわずかに届かなかった。

 これでボッタスは2戦連続となるポールポジションを獲得。ハミルトンがそれに続いてフロントロウを独占し、開幕から4戦連続ワンツーという途方もない記録に向けて視界良好となった。ここまで圧倒的な速さだったフェラーリとベッテルは3番手と、悔しい予選となった。

 4番手以下を見てみると、フェルスタッペンが4番手、このサーキットで唯一複数回表彰台に乗っている“バクー男”ペレスが5番手と気を吐いた。6番手にはクビアトが入り、トロロッソは好調ぶりをキープしていると言える。以下ランド・ノリス(マクラーレン)、ジョビナッツィ、キミ・ライコネン(アルファロメオ)、ルクレールという順位となった。

 またもフェラーリはメルセデスを前に屈辱的な敗戦を喫するのか、それとも波乱がレースをかき乱すのか……アゼルバイジャンGPの決勝は、28日(日)日本時間21時10分から行われる。