スポーツランドSUGOで行われているスーパーフォーミュラ第3戦の公式予選でポールポジションを獲得した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だが、最終のQ3が赤旗中断のまま終了するなど、後味の悪いセッションとなり「腑に落ちない予選だった」と語った。

 金曜日の専有走行から常に上位をキープし、好調な走りを見せた山本。公式予選でも群を抜く走りを見せた。

 今回B組で出走した山本は、雨がパラつく中で行われたQ1で1分05秒014をマーク。続くQ2では1分03秒953を叩き出し、コースレコードを塗り替えた。このままQ3でもトップタイム獲得の可能性が高いだろうと思われたが、SPアウトでアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)がクラッシュしたところにチームメイトの牧野任祐も突っ込んでしまい、赤旗が出された。

 レギュレーション上、最低限のタイムアタックができるように予選の残り時間を戻すことも可能なのだが、審査委員と競技団はこの赤旗をもってセッション終了を宣言した。

 この時点で、満足いくタイムアタックができていたのは山本のみだった。本人もセッションが再開されるつもりでいただけに、この途中終了という決断に納得がいかない様子で、予選後の記者会見でも笑顔はなかった。

「多分、皆さんの思ってることと、僕たちドライバーが感じてることは一緒だと思います。腑に落ちない予選だったな……という感じが一番です」

 そう語った山本は、改めて予選セッションを振り返った。

「Q2までは本当に良い予選ができていたと思います。Q2ではコースレコードもマークすることができて、良い組み立てが自分自身でもできてたなと思ったんですけど、Q3で雨が降ってきて、けっこう全車が早めにアタックを仕掛ていきました」

「思っていた以上に雨が降り続くことはなく、すぐに(路面が)乾いてしまいました。ここでペースを上げすぎると、内圧とタイヤのおいしいところのバランスが合わなくなってしまうので、急きょペースを落として、通常の(タイミングで)アタックをすることに切り替えました」

「ちょっとタイム的には足りないなと思ったんですけども、そこで赤旗が出てしまって……。僕としてはもちろん延長があるものだと思って準備していたんですけど、突然『この赤旗をもって終了』ということでした」

「もちろん審査委員会の決定は尊重するべきだとは思いますけど、本来は赤旗後まだ時間が残っていれば3分間の延長というのがルール上はあるはずなので、なぜこういう決定がなされたのかというのは、ちゃんと知りたいです」

 そう語った山本。改めてスーパーフォーミュラというカテゴリーをより良くするために、起きたことを反省して次につなげていきたいと語った。

「いずれにせよ、せっかく良い選手権で、良いドライバーが集まって、非常にレベルの高い仕事をみんなしています。だけど、ただやっぱりこういう終わり方をしてしまうと、わざわざ足を運んでサーキットに来てくださるお客さんがレースを見に来なくなってしまいます」

「このような予選がずっと続くようであれば『土曜日の予選は(観戦しなくて)いいかな』って思っちゃう人も、もしかしたらいるかもしれません。ただ、そうならないようにドライバーもそうですし、競技団の皆さんと、もう少しレースをちゃんと戦えるような状況をみんなで作っていけたらなと思っています」