2020シーズンもHOPPY team TSUCHIYAからスーパーGT(GT300)に参戦する佐藤公哉。チームの参戦車両は今季からポルシェ911GTRに変わるのだが、それに合わせて佐藤自身も“鍛え直し”て今季に挑もうとしている。

 佐藤は2015年からスーパーGTに参戦を開始。最初の4シーズンはJLOCからエントリーし、ランボルギーニ ウラカンGT3で戦ってきた。佐藤はさらに、つちやエンジニアリングがメンテナンスを務めるMax Racingからスーパー耐久にも2シーズン参戦し、レクサスRC F GT3をドライブ。今季の相棒であるポルシェは、彼にとって3車種目のGT3車両ということになる。

「GT3車両に乗ってきた経験を活かせる部分もありますが、僕はポルシェの車両に全く乗ったことがないので、ある意味で先入観なくサッパリした感覚で乗らせてもらって、そこから(乗り方やクルマの方向性などを)どうしていこうか? ということをやっていければなと思っています」

 チームの車両がポルシェ911GT3Rに変わることについて、そう話した佐藤。特に経験が多くエンジン搭載位置も比較的似ているランボルギーニ ウラカンGT3でのノウハウを活かしたいと語った。

「その中でウラカンは長く乗らせてもらっていましたし、エンジンレイアウトも似ているので(ウラカンGT3がMR、ポルシェがRR)参考になる部分もあるかもしれません。その辺はうまく“つまみ食い”しながらやっていきたいと思います」

 昨年、松井孝允のパートナーとしてつちやエンジニアリングの25号車に加入した佐藤。JLOC在籍時代から表彰台を何度か経験していたこともあり、25号車での活躍が期待された。しかし、開幕戦の岡山ではスタート直後にクラッシュを喫してしまった他、その後もなかなか速さを見せられない日々が続いた。

 改めて2019シーズンについて訊くと、佐藤は俯き加減にこう語った。

「悔しいですね……。こんなに悔しい思いをしたのはGP2以来です」

 2014年にはGP2シリーズ(現FIA F2選手権)にカンポスから参戦した佐藤だが、入賞できたのは22レースのうち一度だけ。ランキング27位と大不振に終わった。

 佐藤はその時に抱いた“悔しさ”と、昨年25号車で経験した“悔しさ”はほぼ同じものなのだという。特に昨年の車両だった86マザーシャシーを乗りこなす上で、自分自身に足りなかった部分もあったことを認めた。

「自分のキャリアの中でここまで結果が出なかった年は、多分その時以来です。昨年は自分のミスとか足りないところを痛感したことがいっぱいありました」

「もちろん普段から身体は鍛えているのですが、最近クルマに乗られているなと思うところがあります。開幕戦(岡山)でのスピンも思い当たるところはあります。それを克服するためにも、鍛え直していきたいなと思います」

 1月末に行われた体制発表会では、“気合いを入れるため”に髪を金髪に染めてきた佐藤。まずは開幕戦で着実なレースをしたいと語るとともに、シーズンを通して高いパフォーマンスを披露していきたいと気を引き締めていた。

「まずは昨年のリベンジじゃないですけど、開幕戦ではちゃんと1周目を帰ってきたいなと思いますし、1年をかけてしっかりやっていって、最終戦でちゃんと評価されるようになるシーズンにしたいです」