ドイツのホッケンハイムリンクは、2020年にグランプリを開催する可能性を巡って、F1側と協議をし始めていると認めた。

 財政難のホッケンハイムは、2019年にメルセデスの支援を受けてドイツGPを開催したものの、新たな開催契約を締結できず、2020年の開催カレンダーから外れることになった。

 新型コロナウイルスによって開幕10レースの中止・延期を余儀なくされているF1は、夏にヨーロッパで無観客レースを実施し、シーズンをスタートさせることを目指している。そしてホッケンハイムは、その開催地候補として名乗りを挙げたようだ。

「我々は交渉中だと認める」

 ホッケンハイムCEOのヨルン・テスケはmotorsport.comにそう語った。

「我々はF1の仲間と時々連絡をとってきた。長年のパートナーシップの後で、それぞれの状況についてお互いに尋ねるのはごく普通のことだ」

「我々はそうしたトピックに関して対話している。また、F1のレースカレンダーの不確実性についても話をした」

 テスケは、日程や契約条件についてはまだ話し合っていないと述べた。

「我々はそのようなこと(無観客レース)が可能なのか、それがどのように行なわれるかについて話した。我々は気軽に意見を交換した」

「しかしそのようなことを真剣に検討するために絶対必要な日程、契約の条件については話していない。そこまではいっていない」

 ホッケンハイムはこれまでF1の開催権料の高騰に悩まされてきたこともあり、テスケは財政的に実行可能な場合にのみ、レースを実施すると強調した。

「我々は計り知れないほどの経済的リスクを負わないという条件でのみ、F1を開催できると常々言ってきた」

「それが過去数年間、我々の主な指針だった。我々は常にそれにこだわり、それを実現できるような契約をしてきた」

 F1は7月5日のオーストリアGPを皮切りに、9月上旬までヨーロッパでレースを開催することを目指している。ヨーロッパでのレースは、大規模イベント禁止などの制限が続いている限り、無観客で行なわれるだろう。

 テスケは、地方自治体によって設定された全ての条件が満たされている限り、ホッケンハイムは喜んで無観客レースを開催すると語った。

「当局の要求を確保でき、経済的な面で理に適っていれば、ホッケンハイムで無観客レースを実施する可能性はある」

「しかし、我々はまだ話し合いを進めなくてはいけない。現時点では、それほど具体的な話ではない」