2020年5月14日、新型コロナウイルスの影響によって2020シーズンのF1開幕戦も行なわれていない中で、スクーデリア・フェラーリは2021年からセバスチャン・ベッテルの後任としてカルロス・サインツJr.を起用することを発表した。サインツJr.は25歳にして名門F1チームのシートを射止め、シャルル・ルクレールと共に同チームの歴史の中でも稀に見るフレッシュなラインアップを完成させた。

 約2年前、サインツJr.は近年で最も大きなドライバー市場の変動に巻き込まれ、F1でのレースシートを失うリスクもあった。しかし2021年シーズンに向けた今回のストーブリーグにおいて、サインツJr.は完全なる勝者であり、今日の中団チームではほとんど得られない“勝てるチャンス”を得ることになった。彼はそのチャンスを得るために辛抱強く働いてきたのだ。