フォーミュラEのeスポーツ・シリーズである『フォーミュラE・レース・アット・ホーム・チャレンジ(Formula E Race at Home Challenge )』はここまで4戦を終えた。そして第3戦、第4戦と連勝したマヒンドラのパスカル・ウェーレインが、ランキングをリードしている。

 1.48マイル(約2.368km)のコースは、2015年にフォーミュラEを開催して以来、毎シーズンレースを開催してきている。

 前回、香港のコースを舞台に行なわれた第4戦でポールポジションを獲得したベンチュリのエドアルド・モルタラが、motorsport.comに対してテンペルホーフ空港のコースを解説した。

路面:

 旧空港の駐機場を使ってのフォーミュラEのレースだ。冷戦中に使われていた空港は、路面がコンクリートブロックで作られている。また各セクションの継ぎ目は、バンピーであり、コンクリートは非常に削られやすい。

 モルタラは次のように説明する。

「路面は通常のアスファルトとは全く異なっている。コンクリートは非常にラフで、グリップ力は高いものの、タイヤに少し問題を引き起こす。そういう意味で、ベルリンでのセットアップは、他とは少し異なっている」

 空港は2008年に閉鎖され、その後はほとんど使われていない。マシンが走る度にラバーが乗っていくが、それで路面が大幅に変化していくということには繋がらない。

「路面が変化していく度合いが大きいと思うかもしれないが、実際にはそれほど大きくない」

 モルタラはそう語る。

「コースを走り始めた段階で、特殊な路面のためにグリップのレベルが既にかなり高い。そしてレースの週末には非常に磨耗するため、レーシングラインから多くのマーブルが出てしまう。これにより、タイヤの劣化が促進されるんだ」



■ターン1〜3

 スタート/フィニッシュラインは、緩い左コーナーの中央部にある。これは事実上、メインストレートと言って差し支えないだろう。その後、ターン1で270度ぐるりと周り、ターン2とターン3の90度の直角コーナーをふたつクリアする。

 ターン1へのアプローチは長いため、ブレーキをエイペックスまで引きずることになる。そしてマシンのリヤを滑らすと、オーバーステアに繋がる可能性がある。

「コースの最初の部分では、非常に緩い左コーナーが続き、その後鋭角の右コーナーがふたつある。これらはいずれも低速のコーナーだ。この類のスローコーナーで非常に重要なのは、ブレーキングを遅らせ、特にターン3の出口をうまく抜け出すことだ」

■ターン4〜5

 ターン4の狭い左コーナーをクリアすると、全開で抜けるターン5の右コーナーを経て、バックストレートへと至る。

 モルタラは次のように語る。

「小さなシケインのようになった左コーナーを抜けると、その先はかなり長いストレートだ。だから、コーナーからうまく抜け出すことが重要だ」

■ターン6

 ターン6は、様々なライン取りができるコーナーである。ただ各ドライバーは、続くストレートをスムーズに加速するため、コーナーの入り口をワイドに走る傾向にある。

「バックストレートに続くのは、かなり鋭い左コーナーだ」

 そうモルタラは説明する。

「ブレーキングを遅らせるのは非常に重要だ。ただ、路面のバンプは扱いにくく、内側のホイールをロックしやすい」

■ターン7〜8
 続くターン7はより開かれたコーナーであり、ターン8は奇をてらったところのない素直なコーナーだ。

「ターン7の左コーナーはおそらくフォーミュラEのカレンダーでも最も速いコーナーのひとつだ」と、モルタラは評価する。

「そして次のターン8はベタ踏みコーナーだ」

■ターン9

 テンペルホーフではターン9が最大の追い抜きチャンスとなる。最終セクターはたったふたつのコーナーで構成されており、ターン9のタイトなヘアピンカーブはドライバーにとっては深く突っ込みすぎてエイペックスを逃しやすい。

「フラットなターン8の後には、ヘアピンカーブがある。ここはブレーキを遅らせることが非常に重要で、でもかなりバンピーだからフロントをロックさせやすくて難しいんだ。それからコーナー脱出も非常に重要だ」

■ターン10

 ラップを締めくくりるのは長い最終コーナーであり、ドライバーは50メートル看板でブレーキングに入り、そこからホームストレートへと帰還する。

「そして、ターン9を終えるともう最終コーナーの準備ができている」

「コーナー出口は開けているから、ちょっと難しいんだ。ここではコーナーに入る際にいくらかスピードを乗せることが重要だ」

「良い脱出ができれば、メインストレートにつなげることができる。ここはちょっと左に曲がっていて、完全な直線じゃないんだ」

 フォーミュラE・レース・アット・ホーム・チャレンジ第5戦は、5月23日(土)日本時間23:00から配信される予定。フォーミュラEの公式webサイト、Facebook、YouTube、Twitter、Twitch、motorsport.tvで視聴が可能だ。