フェラーリは、2020年限りでチームを離脱することが決まったセバスチャン・ベッテルの後任として、カルロス・サインツJr.と複数年契約を結んだことを5月に発表した。

 これまでトロロッソ、ルノー、マクラーレンと中団チームでF1キャリアを積んできたサインツJr.にとっては、初めてのトップチーム昇格となる。

 2000年から2005年までフェラーリに在籍していたルーベンス・バリチェロは、サインツJr.はフェラーリ加入に向けた準備はほぼ整っていると考えているものの、チームに加わる前に、”不安”をマネジメントする方法を学ぶ必要があると語った。

「彼は精神的にも肉体的にも準備ができているが、自身の不安をコントロールする必要がある」

 バリチェロはそうmotorsport.comに語った。

「彼はフェラーリ加入に不安を抱くだろう。僕の提言は、彼が自分の心をコントロールできるようになるべきだということだ」

「僕にとって、不安を抑える方法として瞑想が重要だった。それが僕の提案だ」

「自分の将来について取り組んでいる時は不安になるものだ。僕は、瞑想することによって、今どのように生活しなければならないかが判断できるんだ」

 ベッテルやサインツJr.、そしてサインツJr.に代わって2021年にルノーからマクラーレンに移籍することが決まっているダニエル・リカルドは、まず今所属しているチームで2020年シーズンを戦い終える必要がある。

 通常、ドライバーは所属しているチームとのレースに集中するため、早い段階で移籍を発表するケースは少ない。新型コロナウイルスの影響が大きいとはいえ、シーズン開幕前に移籍が発表されるのは異例の事態だ。バリチェロは、ドライバーにとって難しい状況だと感じている。

「すでに将来の計画が何なのかを発表していて、それでもまだ1年の猶予があるというのはクレイジーだと思う」とバリチェロは語った。

「自分がもうチームに所属していない気分になるので、本当に難しい。だが最終的には物事が整い、うまくいくだろう」

「F1は常に、予想もされていなかったニュースを発表する第一の場所だから奇妙な感じだ。だが僕は2021年が良い年になることを願っている」