F1第2戦シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目がレッドブルリンクで行なわれた。予選さながらのアタック合戦が繰り広げられ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが首位となった。

 直前に行なわれたFIA F3の予選で赤旗が掲示された関係で、5分遅れでスタートしたこのセッション。快晴の下、気温は30度、路面温度53度というホットコンディションとなった。

 セッション序盤にトップに立ったのは、フェラーリのシャルル・ルクレール。ミディアムタイヤで1分6秒163をマークした。しかしこれを、ハードタイヤを履いたダニール・クビアト(アルファタウリ)が0.047秒上回った。

 その後、速さを見せたのは好調が続くレーシングポイント。セルジオ・ペレスがミディアムタイヤで1分5秒512を出しトップに立つと、チームメイトのランス・ストロールがこれを0.056秒上回り、ワンツー体制を築いた。

 セッション10分が経過し、メルセデスのルイス・ハミルトンがコースイン。ミディアムタイヤでタイムを計測するも、1分5秒681で4番手止まり。またこのタイムはトラックリミットを違反していたとして、後に抹消された。

 するとセッション開始から13分のところでダニエル・リカルド(ルノー)がターン9で挙動を乱しスピン。そのままリヤからタイヤバリアに激突し、クラッシュしてしまった。これにより赤旗が掲示され、セッションは中断となった。

 リカルドは多少痛みを感じているような仕草を見せたが、自らの脚でマシンを降りた。一方マシンは後部に大きなダメージを負ってしまった。

 この時点で、ペレスとストロールがワンツー体制。0.368秒遅れの3番手にアレクサンダー・アルボン(レッドブル)が続いた。クラッシュしたリカルドやタイム抹消となったハミルトンの他、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とフェルスタッペンはノータイムだ。

 約12分ほどの走行中断を経て、セッション再開。ハミルトンが先頭でコースインすると、フェルスタッペンやボッタスもコースへ向かった。このタイミングで、中団チームを中心に多くのマシンがソフトタイヤを装着。ミディアムタイヤでメルセデス勢がトップタイムを更新するが、オーダーは激しく変動していった。

 ここでもペレスが速さを見せ、1分4秒087でトップに。マクラーレンのランド・ノリス、カルロス・サインツJr.が続いた。

 一方、レッドブルはフェルスタッペンが5速以上のギヤを使用した際にパワーがカットされてしまうと無線で報告。いったんピットに戻ってしまった。しかし問題は深刻ではなかったようで、それほど時間をロスすることなくコースに戻り、ミディアムタイヤでラップを重ねた。

 また、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)はソフトタイヤで3番手タイムを記録するも、トラックリミット違反でタイム抹消となった。さらにアタックを続けたアルボンだが、ターン3でスピンを喫してしまった。

 土曜日に天候が悪化すると見られている今回のグランプリ。最終的に予選が実施できなかった場合、このFP2の順位が決勝グリッドに反映されるということもあり、セッション折り返しを前に2セット目の新品ソフトタイヤを投入するチームも出始めた。

 それまでミディアムタイヤで走行していたボッタスも、満を持してソフトタイヤを投入しアタックに入った。しかし、セクター全体ベストを3つ並べたペレスが1分3秒877を叩き出し、トップを譲らず。ボッタスに0.502秒の差をつけてみせた。

 さらに、セクター1で全体ベストを更新したストロールも2番手浮上。対してハミルトンは最初のアタックを中止した影響もあってか、6番手に留まった。

 最も遅いタイミングでソフトタイヤを使ってアタックに入ったフェルスタッペンは、セクター1で全体ベストを更新したものの、ペレスに0.114秒届かず。さらに、ターン10でトラックリミットを超過したとして、このタイムも抹消された。

 レーシングポイントがワンツーのままアタック合戦が終了すると思われたが、2セット目のソフトタイヤを投入したボッタスが再度アタック。予選のつもりでアタックしろとチームからムチが入る中、セクター3で全体ベストを更新し1分3秒703を記録、0.174秒ペレスを上回ることに成功した。

 フェルスタッペンも負けじと2セット目のソフトタイヤでアタック敢行。第3セクターはパーフェクトではなかったと報告しながらも、セクター2で全体ベストを更新したフェルスタッペンは1分3秒660でトップに立った。

 セッション残り30分を過ぎると予選シミュレーションは落ち着き、各車がロングランへとプログラムを移行。1週間前に同地でレースをしているとはいえ、改めてタイヤのデータを収集した。

 レッドブルはフェルスタッペンがミディアム、アルボンがハードタイヤで走行。対してレーシングポイントはペレスがソフト、ストロールがミディアムのロングランを担当した。

 しかしアルボンは、ターン7の立ち上がりでスピンを喫してしまう。マシンに大きなダメージはなかったものの、タイヤにはフラットスポットができてしまいピットへ。中古のソフトタイヤへと履き替え走行を続けた。

 その他に大きなトラブルはなく、90分間のセッションが終了。ボッタスを0.043秒差で上回ったフェルスタッペンが首位となった。

 レーシングポイント勢はペレスが3番手、ストロールが4番手。FP1に続いて好調を維持した。

 マクラーレンもサインツJr.が5番手、ノリスが8番手と上位に続いた。6番手のハミルトン、7番手のアルボンはチームメイトとの差が大きく、アタックが満足に行なえなかった可能性がある。

 フェラーリはルクレールが9番手と振るわず。ベッテルはミディアムタイヤでのタイムがベストとなり、16番手に沈んだ。

 アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーが11番手、ダニール・クビアトが12番手となっている。