マクラーレンは、レースドライバーのカルロス・サインツJr.とランド・ノリスがレースに出られなくなった場合に備え、メルセデスとリザーブドライバーの契約をしているストフェル・バンドーン、およびエステバン・グティエレスを”共有”することでメルセデスと合意している。

 しかし、バンドーンはフォーミュラEのベルリン6連戦に出場するため、F1イギリスGPおよび70周年記念GPが行なわれるシルバーストンに帯同していない。

 また、グティエレスは2016年を最後にF1から離れている。スーパーライセンスのレギュレーション変更により、F1に3シーズン出場しなかったドライバーは、スーパーライセンスを再取得するためにF1マシンで300㎞以上の走行を行なう必要があるため、グティエレスはレースに出場することができない。

 セルジオ・ペレスが新型コロナウイルス陽性だと分かった後、レーシングポイントがニコ・ヒュルケンベルグに代役を要請したことから、グティエレスがレースに出場できない状態であることが分かった。

 こうした事態を受けて、マクラーレンはポール・ディ・レスタをリザーブドライバーに指名した。現在F1のコメンテーターをしているディ・レスタのF1フル参戦は2013年が最後だが、2017年のハンガリーGPで体調不良によりフェリペ・マッサ(当時ウイリアムズ)が欠場した際に代役を務めており、レース出場が可能な状態となっている。

「我々が以前発表したように、カルロスまたはランドのいずれかがレースに参加できない場合に備え、メルセデスと彼らのリザーブドライバーを起用するための取り決めがある」

 そうマクラーレンは発表した。

「フォーミュラEへの取り組みのため、バンドーンを利用することはできず、グティエレスは現在スーパーライセンスの対象ではないため、ディ・レスタが今週末に備えてスタンバイする」

「ポールはMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)でシートフィッティングを実施したが、必要がない限りマクラーレンのレースチームと接触することはない」

「ポールは予定通り、スカイスポーツF1で自身の仕事を継続するだろう」

 なお、メルセデスはグティエレスに金曜フリー走行を担当させる予定はなく、2018年のマシンを使ってのテストを実施する機会を探しているものの、具体的な予定はまだないようだ。

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、「今年施行された新しいルールにより、強力な候補だったエステバンは予選・決勝に参加できなかった」と語った。

「そのためレーシングポイントは他の選択肢を選んだ」

「我々にとってこれが何を意味するのか分析する必要がある。エステバンはチームの強力な一員であり、残念だ。別のソリューションを考え出す必要がある」