現在マクラーレンのドライバーを務めるカルロス・サインツJr.は、今季限りで同チームを離れ、来季からフェラーリに移籍することになっている。

 通例で言えば、そのシーズン限りでチームを離れるドライバーには、開発データなど重要な情報が伝えられないようになる傾向にある。しかしマクラーレンは、サインツJr.に開発データを知らせないようにするつもりはないという。

「現時点では、カルロスは我々がコースで行なっていること、そしてファクトリーで行なっていることの全てについて関与している」

 マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルはそう語った。

「それがカルロスを最大限活用するための正しい方法だと、考えているからだ。我々は明らかに、そういう哲学を持っている。そして彼とは、今年も同じ目標を共有している」

「彼は最大のポイントと結果を手にしたいと考えており、同じことが我々の側でも言える。それはチームとしても有効なことだ。だから正直に言って、シーズンの最後までそういう形で進んでいくと思う」

 ザイドルの言葉通り、サインツJr.はトスカーナGPのフリー走行で、新しいデザインのノーズを試すという役割を担った。このノーズは、メルセデスのデザインに酷似しており、テスト用として1セットのみがムジェロに持ち込まれた。

 このノーズについてサインツJr.はどんな評価を下したのか? それについて同チームのCEOであるザク・ブラウンは、次のように語った。

「私はこのノーズについて、彼と個人的な話をしたわけじゃない。それは実験的なモノであり、今日はパフォーマンスのテストではなく、実際に試してみるというだけのことだった」

 そうブラウンCEOは語った。

「だから推測ではあるが、パフォーマンスランは行なわなかったから、素晴らしいフィードバックはまだない。とはいえ、進行中の作業ではある」