フェラーリは、F1第10戦ロシアGPに向けていくつか小規模なアップグレードを用意しているようだ。

 今季のフェラーリは、エンジンパワー不足に加えて空力の効率にも悩まされており、セットアップを妥協しなければならないため、タイヤの摩耗にも苦しむという悪循環に陥っている。

 フェラーリにとってF1参戦1000レース目となった第9戦トスカーナGPでは、シャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルが共にポイントを獲得したものの、完走12台のレースで8位、10位と物足りない結果に終わった。

 現在、チームは2021年に向けてパフォーマンスの改善を目指している。しかし、今季のパフォーマンス改善も諦めることはできなかったようだ。

 チーム代表のマッティア・ビノットは、フェラーリが次戦ロシアGPに向けてアップデートを計画していることを明らかにしたが、それはマシンのパフォーマンスを大きく変えるようなものではないという。

「小さなアップグレードはあるが、それは全体像を変えるようなものではない」

 そうビノットは語った。

「現時点で我々のレースペースはおかしいと思う。どういうわけか、タイヤの摩耗が多すぎる。アップグレードはそれに対処するものではないんだ」

「我々は2021年を視野に入れて、プロジェクトを見直す必要があると思う。それを行なうには、さらに時間がかかると思う」

 コロナ禍の影響でシャシー開発が凍結され、来季も基本的に現行マシンを継続使用することになるが、チームはまだ来季に復活のチャンスがあると考えているようだ。

 ルール上、来季は開発トークンを使ってマシンの開発が制限されているが、ビノットはそれを利用してパワーユニットを”一新”するつもりだと明かした。

 ビノットは『Corriere della Sera』のインタビューに次のように答えている。

「ルールによって制限があるため、来年のマシンは今季のマシンの進化版でなければならない」

「しかしチャンスはある。エンジンは一新される。それは何ヵ月もエンジンベンチで回されてきた。我々はそれを頼りにしている」

「さらに最近では、空力面で重要な変更が承認された。特にマシン後部(のフロア)に変更が加えられている。それを最大限に利用できるかもしれない」