新型コロナウイルスの流行による財政的な危機を考慮し、F1の2021年シーズンでは、基本的に2020年のマシンがそのまま引き継がれることになる。ただ、アップデートなどによってダウンフォース量が増加した場合、2019年から仕様の変わらないピレリタイヤがその負荷に耐えられるのか……という懸念が生じるため、FIAは来季からフロアに関するレギュレーションを変更することでダウンフォース削減を目指している。

 また、今季シルバーストンで行なわれたF1イギリスGPでタイヤトラブルが多発したことを受けて、2021年の空力レギュレーションにはさらなる修正が加えられ、マシン全体のダウンフォースを前年比で約10%削減することを目指している。

 レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、各チームがマシン開発の中でダウンフォースを取り戻していくことは間違いないため、ダウンフォースの削減量はもっと多くなっていてもおかしくなかったと語った。

「それは少し複雑な問題だ。チームはおそらく失ったダウンフォースを取り戻すことになる」

「F1における進歩のスピードは速いので、タイヤへの負荷に懸念があるのならば、もっと(ダウンフォースを削減)するべきだったかもしれない」

「ただもちろん、何かを変える時にはコストがかかるものだ。だからバランスを見極める必要がある」

 またアルファタウリのフランツ・トスト代表は、2021年シーズンに失われるダウンフォースはそのシーズン中に取り戻すことができると予想している。

「我々はこの新たなレギュレーションについて調べているところだが、もちろん多くのダウンフォースを失うことは確かだろう」とトストは語った。

「ただ、F1の開発スピードを考えると、来季の序盤かもう少し後には、ダウンフォースの量が(2020年と)同じになっていても不思議ではない」

 一方でアルファロメオのフレデリック・バスール代表は次のように語った。

「確かにダウンフォースには大きな影響があるだろう」

「その点についてはあまり話したくないが、影響は大きいだろうし、タイヤのことを考えても必要なことだろう。FIAの判断は正しかったと思う」