F1は今週末、ドイツのニュルブルクリンクで7年ぶりに開催される第11戦アイフェルGPを控えているが、同地で10月にF1が開催されるのは異例であり、気温は10℃前後となることが予想されている。その他、週末は雨になるとの予報もある。この寒さと雨は、セットアップやタイヤのウォームアップという観点で、各チームの悩みの種となるだろう。

 ルノーのダニエル・リカルドは、そういった予測不可能な要素が多いことから、アイフェルGPは荒れる可能性があると語った。

「予報によると、かなり寒くて雨も降るみたいだから、暖かかったここまでの数レースとは全く違う感じになるだろうね」

「このようなコンディションでマシンがどういう動きを見せるのかは興味深い。全体的に、この時期になると予測がつかないレースになる可能性があるし、今回はクレイジーなレースになるかもしれない。どうなるだろね」

 また、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今年のニュルブルクリンクの天候が劇的に変化する可能性があるため、各チームがそれに巻き込まれないようにするのはかなり厳しいだろうと語った。

「かなりチャレンジングなものになるだろう」とホーナーは語る。

「5月にここに来たが、カーテンを開けると雪が降っていたんだ! 過去にはキャンセルになったレースもある」

「あらゆることが起きる可能性がある。秋晴れの素晴らしい週末になるかもしれないし、毎日太陽が照りつけているかもしれない。しかし、私は冬用のジャケットを準備しておくべきだと思っているよ」

 前述のようにかなり寒くなることが予想されているアイフェルGPでは、各チームがタイヤを適切に作動させることに苦労するはずだ。今回のレースではC1〜C5という5種類のタイヤコンパウンドのうち、中間の3種類であるC2、C3、C4が持ち込まれる。その中で最も硬いC2タイヤが今回のハードタイヤとなるが、これを発熱させるのは容易ではないだろう。

 また、予報通り週末を通して雨ないし小雨が降った場合、限られたセット数のウエットタイヤを管理することにも苦労しそうだ。それぞれのドライバーには1回のレースウィークエンドで浅溝のインターミディエイトタイヤ4セットと深溝のウエットタイヤ3セットがそれぞれ支給されるが、天候が予測できないだけに、これらをどういう配分で使っていくかに関しては各チーム慎重にならざるを得ないだろう。

 ルノーのチーフレースエンジニアであるシアロン・ピルビームは次のように語った。

「もし(週末の路面コンディションが)ドライであれば、タイヤをうまく作動させることに集中しなければいけない。逆に雨の予報が出ている場合には、限られた数のウエットタイヤ、インターミディエイトタイヤをいつ、どのように使うのか考えなければいけない」

 一方でマクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、このようなコンディションは開幕前のプレシーズンテストで経験する寒さよりは酷くはないと述べた。

「予測するのは難しい」とザイドルは言う。

「最終的には、タイヤの選択やタイヤをどう機能させるかにかかっている。特に路面温度が低い場合はね。それは誰にとっても同じことだ」

「ただ、我々は冬のバルセロナで、路面温度が10℃を下回るような午前中にも走行をしているんだ」