F1第15戦バーレーンGPのフリー走行2回目セッションがバーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれた。トップタイムを記録したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)で、タイムは1分28秒971だった。

 日没後にスタートしたFP2。気温、路面温度は共に26℃だ。予選・決勝とほぼ同じ時間帯に行なわれるセッションのため、各チーム有益なデータを収集したいところだ。

 なお、今回のレースではタイヤサプライヤーのピレリが2021年仕様のタイヤを持ち込んでおり、各ドライバーは金曜フリー走行で2セットのテスト用タイヤを履き、1セットあたり最低6周しなければいけない。

 そういった背景もあり、セッション開始と共に各車がテスト用タイヤを履いて続々とコースインしていった。そんな中、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とランド・ノリス(マクラーレン)の2台だけはハードタイヤをチョイスした。

 セッション序盤はカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が1分30秒989でトップに。そんな中フェラーリの2台は5周でテスト用タイヤでの走行を切り上げ、早々にミディアムタイヤでの走行をスタートさせた。開始から20分を過ぎようとする頃には各車軒並みテスト用タイヤでの走行を終え、ミディアムタイヤに履き替えて再度コースインしていった。

 キミ・ライコネン(アルファロメオ)が1分30秒928でサインツJr.のタイムを上回ると、その後タイムシートは大きく変動していった。マックス・フェルスタッペンは1分29秒318でトップタイムを更新して一旦ピットに。2番手にはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がつけ、3番手以降はピエール・ガスリー、ダニール・クビアト(共にアルファタウリ)、アレクサンダー・アルボン(レッドブル)が続き、ホンダパワーユニット勢4台がトップ5に顔を揃えた。

 フェラーリ勢はまたも他のチームに先駆けてソフトタイヤを投入。セバスチャン・ベッテルがアルボンに次ぐ6番手タイムを記録したが、その後同じくソフトタイヤを投入したダニエル・リカルド(ルノー)がフェルスタッペン、ペレスに次ぐ3番手に浮上してきた。

 セッションが折り返しを迎えようというタイミングで、多くのドライバーが新品のソフトタイヤを履いてアタックを敢行。フェルスタッペンは自らのトップタイムを更新することはできなかったが、2番手ペレスは自己ベストを更新し、フェルスタッペンと0.085秒差まで肉薄してきた。

 セッション前半はテスト用タイヤでの走行に終始し、タイムシートの下位に沈んでいたメルセデス勢だが、バルテリ・ボッタスがソフトタイヤで1分29秒336をマーク。2番手に浮上した。

 その直後、アルボンが最終コーナー立ち上がりで姿勢を乱し、アウト側のウォールにクラッシュ。アルボンは無事だったが、マシンはフロント、リヤ共に大破してしまった。

 アルボンのクラッシュでセッションは赤旗中断。約12分の中断を経て残り32分で再開となったが、直後に再び赤旗が振られた。サーキット内を犬が駆け抜けており、それが原因となったようだ。思わぬ訪問者により各ドライバーはまたもピットインを強いられたが、程なくしてセッションは再開された。

 残る時間は各車ユーズドタイヤを使っての連続周回がメインとなった。“周回数ノルマ”をクリアするためにこのタイミングで再びテスト用タイヤを履く者、短時間でソフト、ミディアム両方のロングランを試そうとする者など、思惑は分かれた。そんな中、ハミルトンは2セット目のソフトタイヤを投入すると、1分28秒971をマーク。トップに躍り出た。

 このタイムを上回るドライバーは現れないままFP2は終了。ハミルトンはFP1に続いてトップとなった。フェルスタッペンはミディアムタイヤで記録したタイムで2番手、3番手にボッタスが続き、4番手以下もペレス、リカルド、ガスリーと、FP1で好調だったドライバーが軒並み上位につけた。