2019年、2020年のロレックス・デイトナ24時間レースを制している小林可夢偉は、2021年にアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)から同レースに臨む。チームメイトはジミー・ジョンソン、シモン・パジェノー、マイク・ロッケンフェラーと、いずれもアメリカのレースシーンで実績を残してきた実力者だ。

 小林は過去2年、ウェイン・テイラー・レーシングからデイトナ24時間を戦っていたが、彼らが車両をキャデラックからホンダ傘下のアキュラに変更したことにより、トヨタのドライバーである小林は同チームからの参戦が難しくなった。デイトナ3連覇の夢は絶たれたかに思われたが、AXRがヘンドリック・モータースポーツと組んで2台のキャデラックDPi-V.Rをデイトナに送り込むこととなり、小林がそこに加わった形だ。

 なお、昨年12月にはデイトナでプライベートテストが開催され、ジョンソン、パジェノー、ロッケンフェラーが参加したが、スーパーフォーミュラ参戦中の小林は参加することができなかった。

「ロア(直前に行なわれる公式テスト)から参加することになるので、かなりギリギリです」と小林は言う。

「でも僕には十分な経験があります」

「キャデラック勢からのオファーがあったことはラッキーでした。彼らから電話をもらった時、これは最高のチャンスだと思いました。もちろんチップ(ガナッシ)もキャデラックですし、スポーツカーでの経験も豊富ですが、DPiカーの経験はそれほどないと思います」

「アクション・エクスプレスは最高の選択肢のひとつです。チームメイトのジミー、サイモン、マイクは良いドライバーですし、僕もかなり自信があります」

 チップ・ガナッシとコンタクトを取ったのかと尋ねられた小林はこう答えた。

「いいえ。参戦の発表を見た時は(シート獲得に向け)働きかけた方がいいかもしれないと思っていましたが、アクション・エクスプレスから連絡があったので、それを受けることにしました」

 また、NASCARカップで7度の王者に輝いたジョンソンとは会ったことがないという小林だが、事前テストの“ロア”で彼と会うことを楽しみにしているとのことだ。

 小林はさらにこう続けた。

「僕の役目は経験とパフォーマンスをチームにもたらすことで、目標はレースに勝つことです。そのためにはチームメイトとの連携が必要だと思いますが、彼らは強力ですし、勝つためにベストを尽くそうと思います。3連覇できれば最高ですね」