名門F1チームであるウイリアムズは、新オーナーのドリルトン・キャピタルの下、グリッド上位を争うチームに戻るため変革を進めている。しかしその手段として、ルノーのBチームになる選択肢を採るつもりはないようだ。

 ウイリアムズはメルセデスと緊密な技術提携を結び、今季からパワーユニット(PU)に加えギヤボックスと油圧系もメルセデスから供給を受けている。しかしそのウイリアムズは最近、ルノーとの提携に乗り換えるのではないかと噂されることもあった。

 マクラーレンがルノーからメルセデスにPUをスイッチしたことで、ルノーPUを使うのはワークスチームのアルピーヌだけになってしまったが、ルノー新CEOのルカ・デメオはF1での成功を目指し、パートナーチームと緊密な関係を築くことで恩恵を得ようと考えており、新たなパートナーを見つけようとしている……そしてその白羽の矢がウイリアムズに立つのではないかと考えられているのだ。

 ウイリアムズのCEOであるヨースト・カピトは、チームとして技術提携のアイデアには前向きであり、実際にメーカーからのPU供給を必要としているものの、チームの独立性を放棄することは望んでいないと主張した。

「もし我々がリザルトを改善できれば、我々はメーカーにとってより魅力的な存在になるだろう。しかし我々の明確な目標は、独立したチームであり続けることであり、他のチームやメーカーに買収されることではない」

「ウイリアムズは常に独立しており、AチームやBチームのようなものではないんだ。我々にとってのBチームとは、独立したオーナーシップを持たないチーム、あるいはメーカーや他のF1チームがオーナーシップを持つチームのことだ。その意味で、我々はBチームにはなりたくない」

「我々はAチームになりたい。なぜならレースは我々のコアビジネスだからであり、そうあり続けるべきなんだ。メーカーが参入するかしないかとは無関係であるべきだ。我々の存在意義を問うことになる」

 カピトはメルセデスとの契約を尊重し、パートナーを変えるつもりはないと明言した。

「メルセデスとは良好な関係を築いており、まだ数年の契約が残っている。そしてこの契約を尊重している。なぜなら、我々はこの関係にとても満足しているからだ」

「今後、各チームが独自にエンジンを開発することはないと思う。だから常にエンジンは必要なんだ。そして、ギヤボックスもその一部なのかという議論になる」

「例えばメルセデスを見ても、エンジンとギヤボックスはメーカーが一緒に作っている。そこで我々は、2022年からパワートレイン全体をメルセデス製で揃えることに意味があるという結論に達した」

「だが我々はそれを”独立している”ということだと考えている。独立しているということは、共に仕事をするパートナーを選ぶことができるということだ」