F1の2021年シーズン開幕戦、バーレーンGPのフリー走行2回目が行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップとなった。

 開幕戦の舞台はプレシーズンテストと同じく、バーレーン・インターナショナル・サーキット。FP2の開始時刻は、現地時間18時ということもあり、陽が落ちコース上がライトアップされた中でスタートした。気温は28度、路面温度はFP1から10度以上下がった33度と、FP1とは大きく異なるコンディションとなった。

 予選シミュレーションやロングランなど、予選や決勝に向けてやっておきたいことがたくさんあるこのFP2。今季から金曜日のフリー走行が90分から60分に短縮されたこともあって、各チームがプレシーズンテストで走り込んだにも関わらず、セッション開始直後から全車がコースインした。

 FP1では多くのマシンがソフトタイヤを多用したが、FP2では各車、まずハードタイヤやミディアムタイヤでのパフォーマンスを確認。15分ほど過ぎたころから、ソフトタイヤに履き替え予選シミュレーションを実施し、その後ロングランを行なっていくという流れとなった。

 予選想定のアタック合戦で最速タイムを叩き出したのはフェルスタッペン。セクター2とセクター3で全体ベストを記録し、1分30秒847をマークした。フェルスタッペンはFP1に続いてのトップタイムだが、彼のプレシーズンテスト最速タイムが1分28秒960だったことから、まだペースアップする可能性は十分あるだろう。

 そんなフェルスタッペンに0.095秒差に迫ったのは、マクラーレンのランド・ノリス。FP1では3番手となっているが、その実力は本物なのか、このセッションではディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)を上回り、2番手となっている。ただハミルトンもところどころで速さを見せており、その真のパフォーマンスはまだ見えていない印象だ。

 さらには昨年大いに苦しんだフェラーリも、新加入のカルロス・サインツJr.がハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデス勢に割って入る形で4番手に。上位4台を4チームが分け合う形となっている。少なくとも昨年のように、メルセデスとレッドブル以外は優勝のチャンスがない”別クラス”と言えるような結果とはならなかった。

 アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、そんな4チームの背後につける7番手。ほぼ同タイミングでアタックしたピエール・ガスリーよりも0.189秒速いタイムを叩き出しているのは見事だと言えるだろう。ロングランでも、角田はミディアムタイヤで好ペースを刻んでいた。

 中団チームは今季も大混戦の様相。アルピーヌやアストンマーチン、アルファロメオ勢がほぼタイム差なく名を連ねている。なお、キミ・ライコネン(アルファロメオ)はセッション開始11分のところでスピン。今季クラッシュ第1号となってしまったが、マシンのダメージは大きくなく、セッション中に走行復帰している。

 あくまでフリー走行ではあるが、結果からは昨シーズンから勢力図がかなり変わっているような印象を受ける。ますます予選・決勝が待ち遠しいと感じるようなセッションになったのではなかろうか。