昨年はF1のレギュラーシートを失いながらも、レーシングポイント(現アストンマーチン)の“スーパーサブ”として3レースにエントリーして活躍したニコ・ヒュルケンベルグ。彼は今季もフルタイムのシートを手に入れられていないが、リザーブドライバーとしての役割を担っていくようだ。

 ヒュルケンベルグは、2021年に自身が解説を務めるオーストリアの放送局『ServusTV』に出演した際、ふたつのチームと契約がまとまったことを明かした。

「アストンマーチン、そしてメルセデスで一部のレースにおいてリザーブドライバーを務めることになった」

 そう語ったヒュルケンベルグ。メルセデスは既にストフェル・バンドーンとニック・デ・フリーズをリザーブドライバーとして起用することを発表済みだが、彼らはどちらもメルセデスのフォーミュラEチームに所属しており、F1とフォーミュラEの日程がバッティングしている週末ではF1チームに帯同することができない。そういった週末のために、メルセデスはヒュルケンベルグと契約したとみられる。

 2020-2021シーズンのフォーミュラEは前半戦の日程のみが確定している状況だが、既に3つのイベントの日程がF1と被っている。モナコePrixはF1スペインGPと、マラケシュePrixはF1モナコGPと、サンティアゴePrixはF1アゼルバイジャンGPとバッティングしている。さらに、サンティアゴePrixの翌週に行なわれるF1カナダGPに関しても、渡航制限の状況次第ではバンドーンとデ・フリーズの合流が難しくなるだろう。

 昨年、レーシングポイントのレギュラードライバーであるセルジオ・ペレスとランス・ストロールが共に新型コロナウイルスに感染してしまい、ペレスがイギリスGPとF1 70周年記念GP、ストロールがアイフェルGPを欠場した。ヒュルケンベルグはこの3レースに代役出場し、イギリスGPではマシントラブルによって決勝に出られなかったものの、残る2レースではポイントを獲得してみせた。

 また、長きにわたってメルセデスのテストドライバーを務めていたエステバン・グティエレスが新たな役割を担うことも明らかとなった。

 グティエレスは今季、メルセデスF1チームのブランド&ビジネスアンバサダーとして活動することになる。彼はチームのマネジメント部門、商業部門、マーケティング部門と協力し、ラテンアメリカ市場におけるビジネス開拓に貢献していくことになる。