先月末に行なわれた開幕戦でF1デビューを果たした角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。彼はすでにマシン開発においてもチームに貢献をしているようだ。

 角田はバーレーンGPで印象的なオーバーテイクを連発し9位でフィニッシュ。チームメイトのピエール・ガスリーが序盤に不運な接触で戦線離脱していただけに、チームに貴重な2ポイントをもたらした。

 チームは以前からマシン開発の方向性を定める上で、F1フル参戦4年目を迎えたガスリーが主導的な役割を担うことを明らかにしていた。

 アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エジントンは、経験豊富なガスリーとルーキーの角田という組み合わせは、多くのライバルチームとは「シナリオが異なる」としながらも、角田がすでにガスリーをうまく補完する関係ができていると話した。

「ピエールは昨年の経験との比較をし、何が変わったのか、何が良くなって何が悪くなったのかを詳しく教えてくれる。それは良いことだ」

「それが相関データと結びつくことで、ユウキが抱いている疑問に答えられる可能性が出てくる。『これは想定内、これは想定外だ。よし、これを解決しよう』と判断できるからね。そうすることで、クルマが少しずつ安定していくんだ」

「同時に(角田は)『よし、なかなか面白いことを考えたな』というような疑問も投げかけてくる。彼のドライビングはピエールとは少し違うので、少し違った質問も出てくるんだ」

「つまり、色々な要素が混ざっているということだ。重要なのは彼がスピードを持っていて、貢献できているということだ」

 エジントンは、角田が初めてのグランプリの週末に、些細な失敗をものともせず、その適応力と学習意欲を証明したことに感銘を受けたという。

「彼の速さはF2時代から疑う余地がなかった」とエギントンは語った。

「彼はこのチャンスにふさわしい。若いドライバーがF1の世界に入ってくる時は常にそうだが、彼は非常に急速に学んでいく必要がある。だが彼は一歩一歩進んでいるんだ」

「彼は多くの情報を吸収し、チームと上手くコミュニケーションをとっている。我々も彼がクルマに求めるものを理解している。彼はエンジニアリングチームと上手くやっているし、学習能力も高い」

「バーレーンでは少し浮き沈みがあった。彼はとても速かった。クルマにいくつか問題があったが、彼はそれを素直に受け入れている。フラストレーションが溜まることだっただろうが、それは誰にとっても同じ。悔しくなかったのであれば、それは懸念事項だ。だが、彼はそこから立ち直った」

「若者と一緒のチームになるのはとても新鮮だ。私は挑戦することをとても楽しんでいるし、チームもそれを良しとしている。このチームは頭でっかちにならずに、若いドライバーと一緒に仕事をするのが得意なんだ」

「我々には浮き沈みもあるだろうが、彼は成果を出している。我々は中団争いの中にいるようなので、それは重要なことだと思う」