F1モナコGPの予選でポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール。彼は決勝直前にドライブシャフトにトラブルが発生したことで、決勝出走を断念する形となってしまった。

 予選Q3でトップタイムを記録したルクレールだが、ラストアタックの際にプールサイドシケイン出口で激しくクラッシュ。このタイミングで赤旗が出されてセッション終了となったことにより、ルクレールは自身のポールポジションを確定させることができたが、それと同時にギヤボックスへのダメージが心配されていた。

 予選終了後にチームはギヤボックスの簡単なチェックを実施し、深刻なダメージがないことを確認。しかしチーム代表のマッティア・ビノットはリスクを冒すつもりはないと語り、ギヤボックスに信頼性の懸念があるのであれば、例え5グリッド降格ペナルティを受けてでもギヤボックスを交換することを明らかにしていた。

「我々はギャンブルをしない」

 ビノットはそう語っていた。

「このような予選の後に大事なのは、選手権における獲得ポイントを最大化することであり、そのためには当然レースをフィニッシュする必要がある」

「そして、そのためには信頼性が鍵になるし、それが優先事項だ。少しでも懸念があれば必ず交換する」

 そしてフェラーリは決勝日朝にさらなる詳細なチェックを行なった結果、「ギヤボックスに明らかな欠陥はみられない」として、ギヤボックスを交換しないことを明らかにしていた。

 これで予定通りポールポジションからスタートすることになったルクレールだが、決勝のグリッドに着くためにマシンを始動したところ、トラブルが問題。ルクレールはスロー走行でピットに戻っていった。

 その後フェラーリのスポーティングディレクターであるローレン・メキーズはFIAのレースディレクターであるマイケル・マシに対し、ルクレールがグリッドにつけないことを報告した。フェラーリはピットレーンスタートでレースに参加できるように準備をしていたが、メキーズはその後、レースコントロールに決勝に出走しない旨を連絡した。

 フェラーリからの短い声明にはこう記されている。

「シャルルのマシンは左のドライブシャフトに問題があり、レース開始までに修復することができないため、レースにスタートしない」

 これに伴うグリッド位置の変更はなく、ポールポジションは空席となるが、2番グリッドのレッドブルのマックス・フェルスタッペンが実質的に先頭でレースを開始する。