フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、かつてF1でも採用されていた一発勝負の1ラップ方式の予選フォーマットをスプリント予選レースが行なわれる週末に導入することで、イベントが盛り上がるだろうと考えている。

 F1は、シルバーストン・サーキットで行なわれた7月の第10戦イギリスGPに続き、モンツァ・サーキットで行なわれた第14戦イタリアGPに2度目のスプリント予選レースを開催。18周(100km)のレースで日曜日の決勝レースのグリッドが決まった。

 土曜日に行なわれたこのスプリント予選レースではオーバーテイクシーンが少なく、一部のF1ファンからは批判を集めた。セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は、現行フォーマットでの開催を「非常につまらない」と評価した。

 アロンソはイタリアGPのスプリント予選レース1周目でオーバーテイクを成功させた数少ないドライバーのひとり。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)を追い抜き、13番手から11番手に上がった。

 2度のF1世界王者であるアロンソは、スプリント予選レースの現行フォーマットは「良い」と評価し、多くのアクションが生まれることで通常のレース週末よりも「より楽しい」モノだと語った。

「やはり金曜日には明確な改善点があると思う」とアロンソは言う。

「6つのタイヤセット(ノックアウト方式の現行フォーマット)で予選を行なうと、最終的には純粋なマシン性能順で終えることになる。だから土曜日のスプリント予選レースでも、スタートしたポジションのままチェッカーを受けることになる」

「もし金曜日の予選フォーマットが1ラップ方式とかに変われば、ターン1でロックアップしたフロントタイヤでタイムを出さざるを得なかった僕の予選Q2みたいになことが起きる。(1ラップ方式の予選なら)ミスをした僕は最後尾からスタートすることになっていただろうね」

「(ミスの)代償を払い、最後尾からスタートすれば、もしかしたら予選スプリントレースではハードワークが待っていたかもしれない。一発勝負の予選みたいな感じだね。もっと刺激的になるだろうね」

「シルバーストンの後もモンツァの後も、僕の考えは変わらない。金曜日は改善すべきだ。可能ならば、マシン性能順で並ぶことを変えなくては」

 アロンソは1ラップ方式の予選を導入することで「難易度がかなり上がる」と付け加え、ミスを犯したドライバーが痛い目を見るようになると語った。

 F1が1ラップ方式を予選に導入していたのは2005年。2006年から3ステージのノックアウト方式に切り替えられ現在に至る。

 一発勝負の予選をスプリント予選レースだけで行うか、それともシーズン全体で行うかとmotorsport.comに尋ねられたアロンソは、両方一緒に開催するならば全てのレース週末で行なうことができると語る。

 その一方、彼もモナコを筆頭にスプリント予選レースが機能しないサーキットがいくつか存在することを認識しており、「土曜日も日曜日もつまらなくなる」ことを危惧している。しかし、1ラップ方式の予選導入により、サーキットによってはスリルが増し、予選順位に変化を与えることができると考えているのだ。

「モナコで1ラップ方式が(予選に)導入されて、その周でしかアタックできないというのを想像してみて欲しい」とアロンソは言う。

「サーキットの路面は改善したり、もしかすると天候も影響したりするかも。ランキング首位が最初にアタックして、路面状況が良くなったその後のドライバーが最高のラップを決める。それでグリッド最前列に並ぶとかそんな具合だ」

「運が味方する週末や普段以上のパフォーマンスを発揮することもあるだろう」

「でも今は両手が縛られた状態だ。ツイている日でも、5番目に速いチームに所属していたら、(予選の)結果は9番手か10番手だ」