メルセデスのトト・ウルフ代表は、今季試験的に導入されているスプリント予選レースについて効果的ではないと批判。またリバースグリッド方式の導入などにも反対しており、「我々はレギュレーションを変えることについて大きな責任を負っている」と主張した。

 F1は今季から、100kmの短いレースの結果によって決勝グリッドを決めるという『スプリント予選レース』のフォーマットを試験導入している。先日はモンツァで2度目のスプリント予選レースが行なわれたが、オーバーテイクやコース上での動きが比較的少ないまま終わった。

 また来季に関しては、スプリント予選レースのフォーマットが変更される可能性が検討されており、フェラーリなどが支持する“リバースグリッド方式”を推す声も根強い。

 一方、メルセデスF1チームのウルフ代表は、リバースグリッド方式に反対する姿勢を崩していない。彼は現在行なわれているスプリント予選レースに関しても、チームにはあまりメリットがないと主張している。

 今季のブラジルGPで3度目のスプリント予選レースが実施される予定であり、来季はさらに多くのイベントで開催される予定となっている。しかしウルフ代表はF1の実力主義を保つためにも、レースを盛り上げるためだけに劇的なレギュレーション変更をすべきではないと考えており、F1はファンに対する責任を忘れてはならないと語った。

「我々はこれまで、そういった取り組みに反対してきた。なぜなら、それらは物議を醸すものであり、このスポーツに反するもの、つまり“本物のレース”に反するものだったからだ」

 ウルフ代表はそう語った。

「人々はそれ(F1)が実力主義であると知っている。最高の人間、最高のマシンが勝つのだ。今年は競争力のあるマシンが増え、トップ争いがさらに激化している」

「だからこそ、どのような結論を出すにしても、チームやFIA、FOM、F1委員会が一体となり、それらを継続するにしろ廃止するにしろ綿密に検討する必要があるのだ」

「我々に、野球のバットで球を打つようなことを試させるのは、レギュレーションではないと思う。大きくレギュレーションを変更をすることに対して、我々はこのスポーツに対してあまりにも大きな責任を負っているんだ」

「もしブラジルでエキサイティングなレースになることが証明されれば、今後も続けていくという意欲が湧いてくるかもしれない」

「でも、これまでに出てきた提案のいくつかは、混乱を生み出すだけだ」

 スプリント予選レースが今季限りで廃止され、リバースグリッド方式の導入も見送られた場合、F1は何をすべきなのか? そう尋ねられたウルフ代表は、フリー走行の回数を1回削減することを提案した。

「金曜日の午後に行なうFP1で週末をスタートさせ、土曜日の午前中にFP2を行なう……そしてその後は従来の通り予選を行なって、日曜日に素晴らしいグランプリを戦うのだ」

 そうウルフ代表は語った。

「日曜日の朝にウォームアップをして、見どころをもう少し増やしたいと思う人もいるかもしれない」

「いずれにしても、結果の不確実性が大きくなるように、フリー走行を少なくし、残りはそのままにしておけばいいと思う」