各F1チームの2022年シーズンに向けたシート争いはサマーブレイク明けに続々と決着。現在未確定のシートはアルファロメオの1席のみとなっている。

 アルファロメオは、メルセデスから移籍してくるバルテリ・ボッタスの相方となるドライバーを複数人候補として挙げている。その中でも最有力は、アルピーヌ育成の中国人ドライバーで、F2のタイトルコンテンダーである周冠宇と言われているが、チームからの正式発表はまだ行なわれていない。

 現在アルファロメオのレギュラードライバーとしてF1を戦うアントニオ・ジョビナッツィも、もちろん来季のドライバー候補のひとりだ。フル参戦3年目のジョビナッツィは今季ここまで予選で速さを見せており、ほとんどのレースでチームメイトのキミ・ライコネンを上回っている。9月に行なわれたオランダGPとイタリアGPでも共に7番グリッドを確保して見せた一方で、入賞は5月のモナコGPで記録した10位のみとなっている。

 2022年にアルファロメオのシートを失った場合の選択肢を検討しているかmotorsport.comに尋ねられたジョビナッツィは、今季の残りレースに集中するため、現時点では他のことは考えていないと答えた。

「正直、今はF1シートを維持することに集中したいと思っている」

 ジョビナッツィはそう語った。

「その後、最悪のケースになった場合には来年のことを考え始めるだろう。でも今はF1での仕事に集中して、シートを確保することに集中したいんだ」

 またジョビナッツィは、アルファロメオが自身の去就について決定する時期は分からないとして、それはチーム代表のフレデリック・バスールに聞くべきだと話すとともに、次のように続けた。

「僕にできることはただひとつで、レースでたくさんのポイントを獲得すること。そしてそのポイントが(残留に)十分なものであることを願うばかりだ」

 ジョビナッツィは2017年、アルファロメオの前身であるザウバーで、負傷欠場したパスカル・ウェーレインの代役という形でF1デビューを果たし、2戦を走った。その後2019年にアルファロメオでフル参戦デビューを果たしたが、これはジョビナッツィを支援するフェラーリがシートの人事権を握っていたことが大きかった。

 しかし現在フェラーリは、アルファロメオのシートに関して権限を持っていない。F1チームの代表であるマッティア・ビノットもモンツァで「あのチーム(アルファロメオ)の決断に影響を与えることはできない」と認めている。

 ジョビナッツィがシートを失った場合、フェラーリ・ファミリーとしてどういったオプションを考えているかについて尋ねられたビノット代表は「まだ議論されていない」としてこう続けた。

「アントニオが何を目指していて、何に関心を持っているかによって大きく変わってくるだろう」

「しかし、まずはF1での居場所とシートを見つけることだ。我々は現時点ではそこに専念している」