F1アメリカGPを制したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、次のメキシコGPでも優勝最有力候補と言われている。しかしチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、タイトル争いのライバルであるメルセデスとは大接戦であるため、状況をしっかりと見極める必要があると語る。

 レッドブルとフェルスタッペンは、これまでメキシコGPを得意としてきた。2017年と2018年には勝利し、6位に終わった2019年も、グリッド降格ペナルティを受けることになったものの予選では最速タイムを記録している。

 先日行なわれたF1アメリカGPは、過去の成績を見てもメルセデスとルイス・ハミルトンが強いという下馬評であった。しかし実際には、フェルスタッペンがポール・トゥ・ウイン。ホーナー代表はこれを受け、今季は接戦であるため、たとえ過去のレースで好成績を収めていたとしても、レッドブルとメルセデスのどちらが優位に立つことになるのかは分からないと語る。

「状況をしっかり整理しなければいけないと思う」

 そうホーナー代表は語った。

「ふたつのチームの間は、実に僅差だ。メキシコはこれまで、我々に適したサーキットだった。でも彼らにとって良いサーキットになっていた時もあった。だから我々は、そういうことを過小評価していない」

 とはいえホーナー代表は、メルセデスが強さを誇ってきたオースティンで勝利を手にできたのは、チームにとって非常に重要であると強調した。

「全てのレースが重要なのは間違いない。でも、今回の結果は大きい。ここ(オースティン)はルイスとメルセデスの”拠点”とも言えるサーキットだったからね」

「ポールポジションを獲得できたのは、画期的な瞬間だった。そして1周目にリードを手にできなかったとしても、勝利を奪い返すことができた」

 アメリカGPで勝利したにもかかわらず、チームは自信を持ちすぎてはいけないとホーナー代表は付け加える。

「攻め続けていかなければいけない。だから、(ドライバーズランキングでフェルスタッペンがハミルトンに対して築いている)12ポイントには何の意味もない。以前にも見たように、あっという間に消えてしまうことだってあるんだ」

「だから全てのレースで攻め続け、できる限り最大限に活用する必要があるんだ。残りあと5戦、プレッシャーはさらに大きくなっていくだけだ」

 一方のメルセデスは、メキシコGPではレッドブル優位になるだろうと認める。同チームのトラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、レッドブルを驚かせることができると思うかと尋ねられると、次のように語った。

「正直に言って、彼らに対して今日(アメリカGP)のようなレースをすることができれば、それが我々が想像できる最良のシナリオだろう」

「そのためには、やるべきことがたくさんある。異なる特性のサーキットだし、(高地のため)パワーユニットを動かす上ではこれまでとは異なる環境だ」

「でも、我々が大きくペースを外したサーキットは、それほど多くはなかった。モナコで苦労し、バクーで苦労し、オーストリアでも苦労した。でも、彼らに挑戦したり、ポールを狙うことができるサーキットも多くあった」

「過去にはそこ(メキシコ)で苦労したことは分かっている。そして我々は、そこで何に取り組む必要があるかも知っている。そしてそれは、我々が張り切って取り組む必要があるモノだろう」