2021年シーズンにルノー(現アルピーヌ)からマクラーレンへと移籍したダニエル・リカルド。彼は今シーズンの戦いを振り返ると、2022年に向けて明らかにもう一歩踏み出す必要があると語った。

 リカルドは今シーズン、多くの場面でチームメイトのランド・ノリスに比べて苦戦してきた。特に予選ではそれが顕著に現れ、レースでの苦戦にもつながってしまっていた。

 彼は徐々に走りを改善していき、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクラッシュがあったイタリアGPでは優勝も記録している。ただシーズンを通したランキングという面では、ノリスから45ポイント差の8位という結果となった。

 マクラーレンでの1シーズン目の振り返りについて訊かれたリカルドは、次のように答えている。

「始まりは素晴らしいモノじゃなかった。そこから良くなっていったけど、まだ浮き沈みがある」

「後半戦には満足している。それは確かだ。まだ取り組むべきことがあるけど、それに気後れすることはないよ」

「僕が進歩したと言っても、来年の自分の目指すところへたどり着くためには、まだ進まなきゃいけないのは明らかだ。決勝でポジションを上げるためにも、混乱から距離を置くためにも、土曜のポジションを良くしないとね。それが僕の取り組むべきことだ」

 リカルドがそう話すように、浮き沈みという点は彼の課題のひとつだろう。第21戦サウジアラビアGPでは5位に入っていたものの、第22戦アブダビGPでは予選10位、決勝12位という結果に終わっている。

 ただアブダビGPでリカルドは、終盤のセーフティカー手順で割りを食ってしまったところもある。彼の前方で、トップを争うハミルトンとフェルスタッペンに挟まれていたマシンに対しては、SCを追い抜いて行くように指示が出たためだ。これによりリカルドは、レースが残り1周で再開された際にポジションアップを目指して戦うことができなかった。

「先週(サウジアラビア)は良かったと思う。セーフティカーが僕らの方に上手く機能してくれたのもあるかもしれないけれどね。そして今回は、逆の方向に働いたんだ。だからそういったことは有るモノだし、一進一退なんだ」

「9番手に上がって、そこではオコン(エステバン・オコン/アルピーヌ)よりも少しペースは良いと感じられていた。でもオーバーテイクにはまだ難しくて、最終的には追い抜くのに十分なペースは無かった」

「そしてVSC(バーチャルセーフティカー)があって、ガスリー(ピエール・ガスリー/アルファタウリ)とフェルナンド(アロンソ/アルピーヌ)に先行を許してしまった。僕らのポジションはちょっと難しいところだった」

「クリーンエアーの中なら、もう少しペースは良かったと思う。だけど正直に言って僕のせいなんだ。予選で10番手になっていると、こういう難しいことになる」

「だから来年改善したいのは、間違いなく土曜日の走りだ。そして日曜日をちょっとでも楽にしたい」

 最後にリカルドは、最終戦の自身の12位という結果よりも、議論を呼んだセーフティカー手順とチャンピオン決定の方が大事だと話している。

「僕の12位なんて、そんなに大きな出来事じゃない。世界タイトルとセーフティカーの件の方が、間違いなく大きな出来事だ。だからあんまり自分の”悲しい”話をするつもりはないよ!」