ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、2021年シーズンにMotoGP初優勝を含む4勝をマーク。ヤマハのファビオ・クアルタラロとタイトル争いを展開した。

 2レースを残してクアルタラロがタイトル獲得を決めたこともあって、ふたりのタイトル争いが極端に緊迫することはなかった。だが、両ライダーは常にお互いを尊重しあっていた。

 第16戦エミリア・ロマーニャGPで首位を走行しながら、転倒リタイアを喫してタイトル獲得の望みが断たれたバニャイヤは、戴冠が決まったクアルタラロをピットレーンで真っ先に出迎え、「自分よりもクアルタラロの方がチャンピオンにふさわしい」と祝福した。

 全体的に言って、新世代のライダーはあまり論争を起こすことがない。MotoGPでバレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソ、マルク・マルケス、ケーシー・ストーナー、セテ・ジベルナウ、マックス・ビアッジといったライダーが活躍し、激しく火花を散らしていた時代とは大きく異なるようにも見える。

 クアルタラロとのライバル関係がこれほどポジティブなものになると予想していたか、と尋ねられたバニャイヤは、motorsport.comに次のように語った。

「僕たちのスポーツは変化していると思う。何年か前はこういったものではなかったからだ」

「僕たちのスポーツにおける素晴らしい1ページだと思う。なぜならリスペクトは常に重要だからだ」

「僕は、これまで以上にリスペクトが重要になると思っているんだ」

 バニャイヤは、ライバルのクアルタラロだけでなく、チームメイトのジャック・ミラーからのリスペクトも実感していたと振り返った。

 シーズン終盤、ミラーはバニャイヤのタイトル獲得に貢献できるのであれば、できる限りのことをするとコメントしていた。

 ドゥカティのガレージの雰囲気についてバニャイヤは、「ボックス内の空気はとても穏やかなので、僕たちは素晴らしいものを作り上げていると思う」と語った。

「僕たちはとても協力的だ。それが僕たちの仕事に大いに役立っていることは間違いない。彼と僕が違うタイヤを試して、僕たちはいつもセッション後に話し合いをするんだ」

「ジャックは素晴らしいチームメイトだと考えている。彼と組むのはすでに3シーズン目だったし、2011年からお互いを知っていて、良い関係を築けているからだ」

「お互い知的なライダーだ。より良い仕事をするためには、それが最善の方法だと思うんだ」