F1の2021年シーズンには3人のルーキーがグリッドに並んだが、彼らはそれぞれに厳しいシーズンを過ごした。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)とミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン(どちらもハース)のルーキーシーズンを振り返ろう。

 かつて詩人アレクサンダー・ポープはこう言った。

「何も期待しないものは幸いである。彼らは決して失望することはない」と。

 2021年シーズン、FIA F2を卒業しF1デビューを果たした3人のルーキードライバーのうちふたりは、大きな期待を背負ってF1の舞台に立った。

 ひとりは角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)。レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであり、ドライバー育成プログラムを率いるヘルムート・マルコから「次世代のF1を担う存在」として大きく期待されている。

 もうひとりは、7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハーを父に持つミック・シューマッハー。フェラーリとミハエル・シューマッハーを支えた人々のサポートを受けている。

 角田にせよ、ミック・シューマッハーにせよ、どちらもアイルトン・セナやルイス・ハミルトン(メルセデス)、あるいはミハエル・シューマッハーのようなインパクトをルーキーシーズンに残すことはできなかったと言える。

 角田はF2参戦1年目でランキング3位、シューマッハーはF2参戦2年目でタイトルを獲得したが、パワーやダウンフォース、そして注目度が圧倒的に大きいF1では苦戦して当然かもしれない。