MotoGPに参戦しているドゥカティは、2007年以来のライダーズタイトル獲得を目指しているが、2021年シーズンはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に26ポイント差で敗れてランキング2位と、僅差で逃す結果に終わった。

 ケーシー・ストーナー以来となるタイトル獲得は、2022年シーズンに持ち越されてしまったが、ドゥカティのCEOであるクラウディオ・ドメニカリは、2021年の素晴らしい成果に満足しており、これまでの中でも印象深い1年間だったと振り返っている。

「悔いなどは無い。私は(2021年シーズンの)終わり方には、全面的に満足している」

 ドメニカリCEOはGazzetta dello Sporにそう語った。

「全てのMotoGPに参加しているブランドが、チャンピオンシップ優勝を臨んでいることは当然だ。ライダーズタイトルは最も権威あるモノで、ファビオは総合優勝に値する。彼は最も優れていただけではなく、シーズンを通じて一貫性があり、ほとんどミスを犯さなかったからだ」

「ただマニュファクチャラーという点で見ると、ドゥカティが(バレンシアGPで)史上初めて表彰台を独占したことは、非常に価値の有ることだ。2022年に向けたヘレステストでのベストタイムでもそれは現れている」

「ペッコ(バニャイヤの愛称)がいくつかミスを犯したことや、タイヤの奇妙さなどは、素晴らしい2021年に悲しみを落とすようなものではない。私も、ジジ(ダッリーニャ/ゼネラルマネージャー)は、これが史上最高のシーズンだと考えている」

 なお2021年には、イタリアのレジェンドライダーでかつてはドゥカティにも在籍していたバレンティーノ・ロッシが現役を引退。ドゥカティとしては、イタリア代表として今後更に奮起し、ファンの耳目を集めていく必要がある。

 ドメニカリCEOは、ロッシという唯一無二の存在を讃えつつ、ドゥカティもF1におけるフェラーリのような存在になりつつあると語った。

「バレンティーノは代えのきかない人物で、唯一無二の才能を持ち結果を求めつつも、共感を持たせるライダーだったというのは、私も知るところだ。しかしその一方で、ドゥカティは10年前よりも、非常に多くの結果を残してきており、スポーツだけではなく技術的にも、イタリア人にとってF1におけるフェラーリのような、ナショナルチームとなっている」

 来る2022年シーズンに向け、バニャイヤにはチャンピオン争いの期待が寄せられている。CEOもバニャイヤには、2007年以来の王座獲得を期待しているようだ。

「ペッコは素晴らしいシーズンを過ごしていた。後半戦でベストライダーだったのは彼だ]

「MotoGPへのステップアップにあたっては苦戦していたが、アラゴン(初優勝)でそれが裏返った。実際、我々は彼がすでに勝てると考えていたが、それは達成されていなかった。彼は“優男“に見えるかもしれないが、コースに出れば非常に心が強く、異なった表情を見せる。2022年シーズン、彼はタイトルを争うだろう」