アルファタウリの角田裕毅が、ホンダが実施した2022年ニューイヤー会見に出席。2021年を振り返った。

 波乱万丈だったF1ルーキーイヤーを終え、清々しい表情でオンライン会見に臨んだ角田。2021年はシーズンを通して様々な学びが得られたと語った。

「2021年は一言で言うと学びのシーズンになったかなと思います。良いこともありましたけど、本当に苦戦することも多かった中で、葛藤しながら多くのことを学ぶことができました」

 テストから好タイムをマークし、開幕戦バーレーンGPで9位となったことで自信を過剰に持ってしまったという角田。周囲の期待も同じように高まり、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコからは表彰台を狙っていけと発破をかけられたようだ。

 ところが第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選でクラッシュし、ノータイム。そこから歯車が狂っていってしまったという。

「テストから良い感触を得ていました。開幕戦のバーレーンでうまくポイントを獲れて、自分の中でF1を少し甘く見るようになったというか、自分の予想をさらに高く引き上げたのが2戦目からでした」

「予選で大きなミスをしてしまいました。そこから大きく流れが崩れ始め、クラッシュも重なって持っていた自信がどんどん失われて、負のスパイラルに落ちていきました」

 そんな中で、トルコGPでシャシーを交換したことがきっかけでアプローチを戻した角田は負のスパイラルから脱し、成績が上向き始めた。F2で活躍していた頃のように、セッション前のルーティーンを復活させ、クラッシュをしないようにしなければならないという意識を切り替えることができたという。

「色々なアプローチを試しましたけど、最終的に元に戻ったという感じです。F2とかバーレーンで行なっていたアプローチに戻ったのが正直なところです」

「自分はセッションの前に、5分間自分だけの時間を作って、頭の中で理想的なラップをシミュレーションします。でもクラッシュが続いて、どこでクラッシュしちゃいけないとか、どうやったらクラッシュしないように走れるかを考えてシミュレーションしてしまっていたので、それを一回止めていたんです」

「シャシーを変えたのが、それを戻すきっかけでした。それまでとは違って、攻めた時に挙動を乱したリヤをコントロールできるように感じたんです。シャシーの変更も大きかったですけど、自分のやっていたルーティーンに戻ったことが、一番のきっかけだと思います」

 角田がシーズンのハイライトとして挙げたレースは、意外にも4位を獲得した最終戦アブダビGPではなく、サンパウロGPだった。スプリント予選のフォーマットで行なわれたこのグランプリで、角田は決勝15位に終わっている。

「ハイライトはブラジルですね。結果的には良くなかったんですけども、最初からペースを上げることができて、それまで感じていた負のスパイラルというのが少しずつ消えていった感じがします」

「ホンダ最終年ということもあったですし、自分も結果を出したかった。ホンダさんへの感謝を胸に走って、最後に4位で終われたので本当に良かったなと思います。開幕戦で持っていた自信をさらに超えることができましたし、2022年に向けてかなり良い感触で終えられた最終戦だったと思います」

「アップダウンもあって、かなりきつかったですけど、色々なシチュエーションを経験できましたし、良かったなと思います」

 来季の目標について訊かれると、2021年の良い流れを維持し、チームメイトであるピエール・ガスリーを倒すと話した。

「2022年は本当に大きくクルマが変わります。分からないことが多すぎて、表彰台を狙いに行きますとは言いたいんですけど、それだとまたバーレーンの時と同じになってしまうので、アブダビで得られた良いフィーリングで、開幕戦を終えられればなという風に思います」

「もちろんベストなパフォーマンスを出して、まずはチームメイト(ガスリー)を倒せるようにというのが大きな目標ですね」