混乱のレースとなった2021年のハンガリーGPでF1初勝利を挙げたエステバン・オコン(アルピーヌ)は、この1勝でチームのプレッシャーから解放されたと振り返った。

 ウエットコンディションのスタート直後に多重クラッシュが起きたこのレース。うまく混乱を切り抜けたオコンは大幅にポジションを上げた。すぐにレースが赤旗中断となると、リスタートでは各車がピットになだれ込み、スリックタイヤへと履き替えた。

 トップを走っていたルイス・ハミルトン(メルセデス)は唯一グリッドからリスタートしたが、すぐにタイヤ選択を間違っていることが分かりピットイン。これでオコンがトップに躍り出た。

 後方から追い上げるハミルトンを、オコンのチームメイトであるフェルナンド・アロンソが抑えるという好アシストもあって、オコンは見事優勝を果たしたのだ。

 この勝利は、アルファタウリと5位を争っていたコンストラクターズチャンピオンシップ上でも大きな意味を持っていたが、スランプに陥りかけていたオコンにとっても会心の結果となった。



 オコンは初優勝を果たしたことで自信を取り戻しただけでなく、チームの他のメンバーからのプレッシャーも軽減されたと考えている。

「最高の気分だし、チームのためにも優勝できてうれしいよ」とオコンは振り返った。

「もちろん、現代F1にルノーがカムバックして以来、初めての勝利だった。だから次はすぐにでもあのポジションに立ちたいし、それがどんな感触かも分かっている。プレッシャーもなくなったし、自分たちの仕事をして、それを実現すればいいんだ」

 オコンは、アルピーヌが定期的に優勝争いするまでにはまだ長い道のりが残っていると認めた。だが勝利の味を知ったことで、より頻繁にそれを味わいたいという欲求が高まったという。

「僕としては、以前と同じように仕事をしている。もちろん僕の周りにいる仲間は、この勝利を本当に喜んでくれたし、多くの仲間にとって初めての勝利だ。でも1回だけじゃなくて、もっともっとあんな瞬間を味わいたい」

「この先も長い道のりだし、大変なこともあるだろうけど、言うまでもなく良い感触だ。才能のある仲間たちと共に戦えていることを誇りに思う」

 アルピーヌのパワーユニット(PU)を開発しているルノーは、2022年にPUの開発が凍結されることを受けて、2023年以降に予定していたアップデートを前倒しで投入する予定となっている。