アルピーヌF1チームは、トップチームになることを目指してチームの改善を進めている。そんな中で、2021年シーズンを良い形で締めくくることができたのは、かなり大きかったとローラン・ロッシCEOは考えている。

 2016年にワークス活動を再開したルノーは、設備投資や人材補強を行ない、長期計画でトップチームに返り咲くことを目指してきた。

 チームをアルピーヌにリブランドした2021年は、新レギュレーションが導入される前年ということもあって、チームにとって”真の挑戦”をする年ではないと位置づけられていたが、エステバン・オコンによるハンガリーGP優勝、そしてアルファタウリとの争いを制してコンストラクターズランキング5位獲得と、有望なシーズンとなった。

 ハンガリーGPは、スタート直後の多重クラッシュを切り抜け、赤旗後のリスタートでトップに立ったオコンが逃げ切って自身初優勝。チームにとっては、ロータス時代の2013年(オーストラリアGP/キミ・ライコネン)以来となる勝利だった。

 オコンの勝利は、アルピーヌが上位常連のチームとなるための重要なマイルストーンとなったが、同ブランドのCEOであるロッシは、舞台裏で常にチームが進歩していることが、より重要だと言う。

 ロッシはオコンの躍進について、「明らかに今シーズンの大きな出来事で、良い仕事をしたことの証だ」と語った。

「だが計19戦でポイントを獲得したこと(正確にはバーレーンとアメリカ以外の20戦)や、(カタールでの)3位と5位、エステバンの(サウジアラビアGP)4位などもあった。みんな驚いているんだ」

「むしろ常に学び、改善し、徐々に前進していくことの方が、ブランドにとって、そして今後にとっても良い兆候なんだ。誤解しないで欲しいが、勝利は素晴らしい。しかし、それは明らかに特殊な状況下で得られたものだ」

「65周も走って勝ち得たモノだから、それにふさわしいとは思う。でも終盤の数戦のように通常のレースコンディションで得られた結果はとても自信になるし、チームを誇りに思う。だからそれは、勝利と同じくらい重要なことだったんだ」

 チームのオペレーション面でかなりの前進を見せたアルピーヌ。ロッシは、2022年の見通しについてかなり強気な姿勢だ。

 2022年にレギュレーションが変わり、様々なことがリセットされる可能性について、ナーバスになっているかと訊かれたロッシは、次のように答えた。

「本当に、ナーバスにはなっていないんだ。得るモノが多いからね」

「我々にとっては、たくさんのプラス面があるんだ。もちろん、今年より悪い結果になる可能性もあるが、私はそうはならないと思う」

「エンジン面では必要な開発ができているし、クルマとしても良い開発ができている。自分たちで設定したロードマップに従いながら、様々な開発ができていると思う」

「トップチームのレベルには及ばないかもしれないが、我々はそれに近づいていると思う」

「ベストなチームが前進し続けていると仮定した上で、我々は空力面の改善や、(パワーユニットの)出力や電気エネルギーのマネジメントの改善を踏まえ、トップとの差が縮まると推測しているんだ」