マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、2021年シーズンのコンストラクターズランキング4位という結果に満足していると語った。

 トップチームへの回帰を目指すマクラーレンは、2020年にランド・ノリスとカルロス・サインツJr.のコンビが2度の表彰台を獲得し、ランキング3位を手にした。しかし、翌2021年シーズンはフェラーリの再起により、3位の座を明け渡すこととなった。

 ランキングでは順位を落としたものの、ブラウンとしては2021年シーズンを「成功した1年」と前向きに捉えている。その理由は。イタリアGPでダニエル・リカルドがもたらしたチーム9年ぶりの勝利だけではないという。

「2021年はトップチームとの差を縮めたかったし、我々はそれを成し遂げた」と2021年末の会見でブラウンは語った。

「レース当たりのポイント獲得率が前年度よりも向上し、ポディウムにも多く登ることができた。モンツァではワンツーフィニッシュを遂げ、ロシアGPではポールポジションを獲得した」

「残念なことに、我々は4位に後退してしまった。これが、いかにこのスポーツの競争が激しいかを示していると思う」

「ピットストップもかなり改善されている。上位を目指すためにシーズン始めに掲げた目標は、コンストラクターズランキング以外は全てKPI(重要業績評価指標)を達成した」

「1年を振り返ってみても、とても成功した年になったと思うし、数年後にタイトルを争えるようになるべく、このまま地道に積み重ねていきたい」



 コース外では、新型コロナウイルスの感染拡大により深刻な財政難に見舞われたマクラーレン・グループは、夏に5億5000万ポンド(約834億円)の資金調達を行ない、F1チームも財政面での安定を取り戻した。

 この資金調達は、イギリス・ウォーキングにあるファクトリー「マクラーレン・テクノロジー・センター」の売却&リース、2020年後半にマクラーレン・レーシングの株式15%のスポーツ投資グループ「MSPスポーツ・キャピタル」への売却に続いて行なわれモノだ。

 財政面での強化により、マクラーレンは予算制限レギュレーション内でF1チームを運営し、かつインフラ設備の刷新に資金を投入することができるようになった。現在建設中の新しい風洞は刷新計画のひとつではあるが、資金調達による効果は短期的には現れてこないという。

「あらゆる面で、間違いなく軌道に乗っていると思う」とブラウンは言う。

「レーシングドライバーからチーム代表、エンジニアやカーデザイナーまで、みんな長期的な視点で献身的に取り組んでいる。私はチームメンバーに満足しており、それが何よりも重要なことだ」

「みんな知っている通り、我々は2020年、財政的に厳しい状況にあったが、それらは全て解消された。我々は全リソースを投入して、技術インフラの刷新を行なっている。予算制限がある中で、現在風洞は大工事中で、新しいエンジニアリングトラックやシミュレーターも導入した。大量に投資を行なっているが、財政的には健全でありコントロール下にある」

「インフラが整うまでは、毎年このペースを続けていきたいと思っている。風洞が完成するのは1年半後で、マシン開発を行えるのは2024年用マシンからだから、残念ながら2024年まで待つことになる」

「2024年に全てが手元に揃うまでは、今あるものでベストを尽くすつもりだ」