2020年に大苦戦し、コンストラクターズランキング6位に沈んだフェラーリ。だが2021年は競争力を取り戻し、シーズンを通じてマクラーレンと、メルセデスとレッドブルに次ぐ”3番目のチーム”の座を争った。

 シーズン終盤にマクラーレンが失速したのに対し、フェラーリは着実にポイントを積み重ね、コンストラクターズランキング3位を獲得した。

 70年代のジェームス・ハントとニキ・ラウダ、1990年のアイルトン・セナとアラン・プロストなど、マクラーレンとフェラーリはF1でも伝統的なライバルであり、近年ではミハエル・シューマッハーとミカ・ハッキネンの戦いや2008年のルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサの戦いなどが有名だ。

 マクラーレン加入1年目のシーズンを終えたダニエル・リカルドは、フェラーリとの戦いを楽しみ、F1にとっても「クールなストーリー」だと感じたという。

「フェラーリとの戦いだから、外から見るとクールな話だ。この2チームは何年か低迷していたけど、史上最大の2チームなんだ」

「そして今、彼らが復活して、僕たちと戦っている。それが1位を巡っての戦いだったらもっと良かったね! 多くのファンが本当に望んでいるストーリーだと思うよ」

 メルセデスとレッドブルのトップ2チームに手が届かないことが分かった以上、シーズンを通じて追いかけるべき具体的な目標ができたと、リカルドはフェラーリの存在について語った。

「戦うべきものがあるのは常に良いことだ」

「もしレッドブルとメルセデスがあまりにも前にいて、フェラーリがかなり後ろにいて、僕らが孤独な3番手争いをしていたとしたら、エキサイティングではなかったと思うんだ」

「僕は目標や追うべきものがあるのが好きだから、それはいいことだよ。もちろん、僕たちは彼らに集中し、彼らを打ち負かそうとしてきた」

「でもそれはおそらく、よりチーム的なことなんだ。日曜日にヘルメットをかぶりライトが消えると、ドライバーとして個人的に思うのは、クルマの色は関係ないんだ。自分が相手に勝てると思えば、勝とうとするということだ」

「ドライビングには変化はない。でも、目標やそんな戦いがあることはチームのためになると思う。モチベーションとまでは言わないけれど、目標があるからこそ、毎週末本当に頑張れるし、誰ひとりとして自己満足することなく戦えるんだ」