世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦ラリー・モンテカルロで大苦戦しているヒュンダイ。22日(土)に行なわれた5ステージでは3人のドライバーともトラブルに見舞われ、そのうちの1台であるオット・タナクは、リタイアを余儀なくされた。

 総合5番手につけていたタナクだが、土曜午前中のループステージで2度のパンクとクラッシュに見舞われたのだ。

 スペアタイヤを1本しか積んでいなかったタナクは、早々にパンクを喫して後がない状態に。その後、氷上でスリップして土手にぶつかりフロントにダメージを負うと、さらに走り出したところで右フロントタイヤのパンクに見舞われたのだ。

 ラリー・モンテカルロの規則で、クルーによる修理が昼間に行なえず、さらに問題は深刻となった。土曜日の夕方、サービスに戻ったマシンを評価した結果、チームはタナクがラリー続行不可能であることを確認した。

「(その日の)第1ステージでのパンクはよくあることだ」とタナクは語った。

「ラリーは続行したが、スペアタイヤが残っていなかったので、可能な限り整然と走らなければならなかった。だが最後のステージは路面が凍結していて、本当に小さなミスをしてしまった。その代償は大きかった」

「いくらかダメージを負って、それでおしまい。クーラントが漏れてエンジンがオーバーヒートしてしまったので、ロードセクションでマシンを止めなければならなかった」

「残念ながら明日は走行を続けることができないが、この厳しい週末から学び、残りのシーズンに向けて準備を進めていく」

 総合4番手につけていたティエリー・ヌービルは、フロント右ダンパーに問題を抱え、最終的には路肩で結束バンドを使った修理を行なうことになった。ヌービルは総合6番手まで後退しサービスエリアに到着したが、ラリーリーダーのセバスチャン・オジェ(トヨタ)からは7分44秒の遅れている。

 オリバー・ソルベルグが乗る3号車もコースアウトを喫したが、その一因は排気ガスがコックピットに入り込んだことによる集中力の低下だったというから驚きだ。

 ソルベルグは金曜日からこの問題に見舞われており、めまいや胸の痛みを感じていると明かしていた。ヒュンダイは一晩でこの問題を解決しようと試みたが、問題は土曜日も続いてしまった。

 チームは状況を注意深く見守っており、ソルベルグとチームはレース続行で合意した。モンセは、最終日に向けて別の解決策を見出すことを確認した。

「我々は彼に聞いたんだ。一方的な決定ではない。我々はクルマの中に座っているわけではないので、この件に関しては一緒に作業した」

 サービスパークに戻った後、体調を尋ねられたソルベルグは、「できる限り健康でいられるように、できることはすべてやった」と語った。

「まだ少しめまいがするし、ふらつくこともあるけど大丈夫だ」