アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPで大規模なアップデートを投入することを計画していると明かした。

 今シーズンのアルピーヌは、完全新設計となったルノー製のパワーユニットを武器に開幕から競争力を発揮。中団グループのトップを、マクラーレンやアルファロメオなどと争っている。

 そんな中彼らは、エミリア・ロマーニャGPに大規模なアップデートを持ち込み、さらにポジションを上げることを狙っているという。

 ただエミリア・ロマーニャGPではスプリントレースが行なわれる予定であり、通常とは週末のスケジュールが異なる。金曜午後の予選前には、FP1があるだけであり、アップデートパーツの効果を確認するためには、時間が足りないようにも思える。実際にフェラーリは、スプリントがあるためにアップデートを先送りにすることを決めている。

 しかしサフナウアー代表曰く、スプリントがあろうがなかろうが、欧州での最初のレースにアップデートを投入するという、伝統的なスケジュールを維持したいという。

「我々はイモラに、いくつかのアップグレードを持ち込む予定だ。それは確かだ」

 サフナウアー代表はそう語った。

「誰がイモラでアップデートを投入してきたとしても、驚かないよ。これは25年も続いていることだ。最初のヨーロッパでのレースに、誰もがアップデートを投入する、そう計画するものだ」

「以前はそれがバルセロナだったが、今年はイモラだ。シーズン4番目のレースでもある。4〜5レース目には、誰もがアップデートを持ち込むものだし、我々もいくつか投入するつもりだ。全てエアロパーツだよ」

 そんなサフナウアー代表は、フロアのアップデートを投入すると示唆する。

「それ(フロア)が最大の違いを生むモノだ。一番変化があるモノだよ。それが全てではないけどね。でも、重要なモノであるのは間違いない」

 オーストラリアGPの予選では、フェルナンド・アロンソが好アタックを披露。あと一歩というところでポールポジションにも手が届きそうだった。しかし最終セクターで突如マシンにトラブルが発生……アロンソはコントロールを失い、ウォールにクラッシュすることになった。

 ただこのパフォーマンスには、非常に勇気づけられたとサフナウアー代表は語る。

「メルボルンは、他のサーキットにも共通する特徴がある。だから、我々は他のサーキットでも速く走ることができるだろう。我々のマシンはある領域では強く、他の部分が弱点だというわけでもない。強みが少し減るというくらいだ。そしてメルボルンとサウジではかなり良かったから、ここイモラも我々に適したコースだと思う」

 サフナウアー代表は、2022年からの新しいレギュレーションにより、レースが面白くなったはずだと評価。さらにチームとしても、中団グループのトップを手にできるはずだと信じている。

「私が見たモノ、そしてF1のファンである私の友人から聞いたことによれば、混戦になったことで面白くなっているみたいだ。ここまでのレースでは、異なる2つのチームが優勝している。いい感じだね」

「メルセデスは勝てていない。それでも彼らは、チャンピオンシップ3番手ではなく2番手だ。それが中団グループのトップなんだ。我々はそのポジションに立てると考えている。そしてそのために、懸命に働くのだ」

 予算制限が課されている現在のF1では、メルセデスが悩まされている問題を解決するのは簡単なことではないとサフナウアー代表は指摘。そのためシーズンが進んでいけば、アルピーヌがメルセデスと互角の戦いを繰り広げることも、十分に可能だとも考えていると語った。

「以前は、彼らはそのために使うことができる資金を十分に持っていた。そのためのリソースもね。しかし今では予算上限により、莫大な資金を投入できなくなっている。それが、彼らを制限する一因になっているだろう」

「予算制限は、我々にとって役立つモノになるだろうと思う。でも、それは誰にとっても同じだ。だからこのレギュレーションを変えないようにしてほしいね」