アルファロメオ、アップデートは“ガンガンいこうぜ”作戦。F1エミリア・ロマーニャGPでは改良フロア投入
現在コンストラクターズランキングで6番手につけているアルファロメオ。ここまでの3戦でバルテリ・ボッタスが6位と8位を獲得、ルーキーの周冠宇は開幕戦で10位に入った。
今季は開幕から速さを見せているアルファロメオだが、シーズンを通して熾烈な中団争いを戦い抜くためには、開発競争がカギになるとチーム代表のフレデリック・バスールは語る。
「開幕3戦の結果には非常に満足している」とバスールはmotorsport.comに対して語った。
「イモラやバルセロナの時点から開発(競争)が始まっていることも理解しているので、正しいタイミングで投入する要がある」
「みんなと同様に、我々もアップデートを予定している。しかしそれらは機能しなければならない。プラン通り機能する必要があるのだ」
「イモラではフロアに新しいパーツが投入される予定だ。今のところ問題はなさそうだ」
アルファロメオにパワーユニットを供給するフェラーリは、スプリントレース実施のエミリア・ロマーニャGPでは、新しいパーツをテストする時間は限られているため、大型アップデートは投入しないとしていた。
また今季は予算制限の上限が引き下げられたこともあり、アップデートの投入時期を正しく見極める必要があるとして、早期のアップデートを見送るチームも少なくない。
しかしアルファロメオの戦略は、できるだけ早くアップデートを投入することだとバスールは言う。
「このまま待っていたら、イモラの次はマイアミと、これはかなり厄介だ。その後のスペインは問題ないが、モナコとアゼルバイジャン、カナダが続く」
「チームによってアプローチが異なるのだろう。4戦ごとに大きなアップデートを持ち込むのが容易なのか、それとも1戦ごとにコンポーネントをひとつ投入するのが容易なのか」
「2年前と昨年はマシン開発をしていなかったが、3年前はこのような手法を採っていた」
「我々としてはそのやり方がとても上手くいったし、同じアプローチを採る。全戦ではないにしろ、ほとんどのレースでアップデートを持ち込むつもりだ」
バスールは、スプリントレースのフォーマットによりフリー走行が減らされることから、マシンの調整が難しくなることを認めたものの、チームはそれに対処できると考えている。
「確かに、シーズン序盤では簡単じゃないし、まだアップデート投入計画に入った段階だ。しかし、それは誰にとっても同じことだと思う」
「アップデートをするかどうかは、チーム次第。フリー走行で良い仕事ができるかはドライバー次第だ。今回のルールは理解しているし、私としては劇的なモノじゃない。フリー走行が1時間、あるいはそれ以下で行なわれるチャンピオンシップは世界中にある」
「しかし結局のところ、チャンピオンシップを勝つのは常にベストドライバーなのだ」