鈴鹿サーキットで開催されている鈴鹿2&4。スーパーフォーミュラ第3戦の決勝レースは、松下信治(B-Max Racing Team)が初優勝を成し遂げた。

 週末の鈴鹿は予選こそドライコンディションだったものの、決勝日は雨。午前中のフリー走行と比べて多少は雨脚が弱まったようにも見えるが、しとしとと雨が降り続く中、14時30分にスタート時刻を迎えた。

 ポールポジションは、ポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)が2戦連続で獲得。2番グリッドには山下健太、3番グリッドにはサッシャ・フェネストラズと、KONDO RACINGの2台がつけた。また第1戦のウイナーでランキング2番手の平川亮(carenex TEAM IMPUL)は、予選で少々苦しみ12番手に終わったが、雨のフリー走行ではトップタイムを記録しており、その追い上げに注目された。

 レースはグリッド上でのスタンディングスタート。野尻はまずまずの蹴り出しを見せ、山下を抑えて1コーナーをトップで抜けた。一方でフェネストラズ は後退してしまい、オープニングラップを終えたオーダーは野尻、山下、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)となった。

 野尻は5周で山下とのギャップを10秒に広げ、独走態勢に入っていった。山下はペースが上がらず、牧野、松下に立て続けに攻略されて後退。一時4番手を走っていた坪井はそれ以上にペースの落ち込みが酷く、31周のレースが10周を消化した頃には中団に飲み込まれてしまった。ペースに苦しむ山下と坪井は共に12周目にピットインしてタイヤを交換し、これでトップ5は野尻、牧野、松下、フェネストラズ、国本雄資(KCMG)となった。

 雨も次第に小降りになりマシンからの水しぶきが小さくなる中、レースは後半戦に突入。各車タイヤをオーバーヒートさせないため、レコードラインを外れて濡れた路面を走るシーンも見られるようになった。

 そんな中、首位野尻と、それを追いかける牧野、松下との差は徐々に縮まっていった。残り10周時点でその差は5秒前後。牧野と松下は互いにバトルをしながらも、悲願のスーパーフォーミュラ初優勝に向けてじわじわと野尻の背中に近付いていった。

 残り5周、シケインへの飛び込みが松下が牧野を交わして2番手に。この時点で野尻との差は3秒。松下は残り3周で野尻を射程圏に捉え、残り2周の1コーナーでアウトからオーバーテイク。ついに首位に浮上し、そのままトップでチェッカーを受けた。

 松下、そしてB-Max Racing Teamにとっては、スーパーフォーミュラ初優勝。2位野尻は勝利こそ逃したものの、3戦連続2位以上という高い安定感でランキング首位をがっちりキープ、今回7位に終わった平川とのポイント差を16に広げた。初優勝のチャンスがあった牧野は、自己ベストタイの3位でレースを終えた。