2022年に入って好調のハースF1。昨シーズンはポイントを獲得できなかったが、開幕戦からケビン・マグヌッセンが5位に入った。第4戦エミリア・ロマーニャGPでも、マグヌッセンが9位となり、4戦中3戦でポイントを獲得した。

 高いパフォーマンスを発揮しているハースに対して、F1チーム間の”協力関係”を警戒しているマクラーレンを含む一部チームからの監視が強まっている。

 ハースはF1に参入した2016年から、パワーユニット(PU)供給を受けているフェラーリからレギュレーションで許される限りのパーツを調達するというモデルで参戦している。

 FIAはハースとフェラーリのパートナーシップはレギュレーションに準拠していると十分に納得しているが、マクラーレンのチーム代表アンドレアス・ザイドルもメルセデス代表であるトト・ウルフも、こうした関係をめぐるルールは見直す必要があると考えている。

 だがFIAに正式な抗議が行なわれたわけではなく、公式な調査も実施されていない。そのためハースのギュンター・シュタイナー代表はライバルたちのコメントについて「彼らが大っぴらに懸念や不満を口にしているだけだ」と語った。

 シュタイナーは、FIAがチェックをしたいなら門戸は開かれていると明言。そして非公式ながら、エミリア・ロマーニャGP前の水曜日にFIAがチームを訪問したと明かした。

 こうしたFIAの非公式訪問は、何らかの懸念が生じた場合などに随時実施されている。

「FIAは、我々が何をしているのかきちんと把握している」

 そうシュタイナーは語った。

「彼らは昨日も我々のオフィスに視察に来た。週に1回でも、1日に1回でも、好きな時に来ると良い」

「隠すことは何もない。我々はレギュレーションに従って働いているので、FIAが何か調べているのか、何か質問をされてそれにどう答えたのか、私は知らない」

 2020年に、レーシングポイントのマシンが前年のメルセデスのマシンに酷似していたことを理由にチーム間のつながりが注目され、実際に抗議が行なわれたことはある。

 ハースはフェラーリとの関係を常にオープンにしており、フェラーリからハースにスタッフを移籍させたり、フェラーリの拠点があるマラネロにハースのデザインオフィス”ハース・ハブ”を作ったりしている。

 今季のハースの好調な滑り出しに影を落としている懸念にいらだちを感じないかと尋ねられたシュタイナーは、次のように答えている。

「しばらくすれば、それに慣れるだろうね」

「昨年のように、みんなから気の毒に思われるよりも、良い仕事をしているからこそ、正しくないことをしていると言われる方がいいんだ。その方がマシだ」

「結局は、結果がどうなるかなんだ。こういったことは今に始まったことじゃない。だからしばらくすれば、それに慣れるんだ」

「自分たちは何も悪いことをしていないと分かっているので、問題はない」