MotoGPに参戦するアプリリアは、2022年の第3戦アルゼンチンGPでアレイシ・エスパルガロの手によって初優勝を達成。ライバルに追いつきつつあることを印象付けた。

 2016年に最高峰クラスへ復帰したアプリリア。スズキやKTMといった新規参戦・復帰のチームとほぼ同期の関係だが、これまでは後れをとっている状況にあった。

 MotoGPでは現在、新規参戦メーカーなどにコンセッション(優遇措置)が与えられており、既存メーカーに追いつくための土台づくりを補助している。そしてアプリリアは2022年現在、唯一この優遇措置を受けるメーカーだ。スズキは2018年、KTMも2020年を最後にこの制度の対象外となっている。

 そんなアプリリアは、2021年のイギリスGPで初表彰台を獲得。今年のアルゼンチンGPで初優勝を果たすと、第5戦ポルトガルGPでは更に表彰台を獲得と、ライバルに接近している姿を見せた。

 コンセッション制度では、アプリリアはあと1度表彰台を獲得すれば優遇措置の対象外となる。

 チームの牽引役を務めるエスパルガロは、こうしたコンセッションに関して、内部では対象外となった後のことを心配する人もいるが、自分自身としては心配していないと話した。

「イタリアの一部のエンジニアは、僕よりコンセッションを失うことを心配しているみたいだけど、僕はコンセッションが気に入らない」と、エスパルガロは言う。

「僕も馬鹿じゃないから、このシステムがウチの助けになっているのは分かっている。でもまったくもって好きじゃないんだ」

「自分が凄く良い水準のライティングをしていることを示してきたと思うし、アプリリアRS-GPがとても高いレベルにあることも示してきた。もう”プラスアルファ”の後押しを必要としないだけのものがあるんだ」

「僕らがそのレベルになければ、こうした結果は不可能だったはずだ。だから今は良い土台が築けていると思っているし、(第6戦)ヘレスでコンセッション資格を失えれば良いと思っている」

 そのエスパルガロは現在、チャンピオンシップ争いでトップから3ポイント差の3番手と、上位を争っている。

 数年前からでは考えられない状況だが、彼はプレッシャーは無いと話している。

「5戦を終えてチャンピオンシップでこの位置を争っているというのは、僕も想像していなかったのは確かだ。去年の王者であるファビオから、たった3ポイントの位置なんだ」

「今年は高いレベルになれることを期待していたけど、これほどではなかったかもしれない」

「僕は良い水準のライディングをできていると思う。でも昨年もかなり良いものだった」

「ただ今年は競争力のあるバイクを手にしているんだ。アプリリアは僕のライディングスタイルに合致した、強いバイクをもたらしてくれた」

「このバイクとともに、僕は強さを示せている。正直に言って、プレッシャーも無いよ」

「チャンピオンシップ争いについては考えていないし、凄くリラックスしているし、今を楽しんでいるんだ。僕のキャリアで、ここまで来るのには長い時間がかかったものだ」