F1レースディレクターを務めるニールス・ウィティヒが新型コロナウイルス陽性となったことで、F1第5戦マイアミGPを欠場する可能性があるという。

 またもうひとりのF1レースディレクターであるエドワルド・フレイタスにも陽性反応が確認されていたが、彼は元々WEC(世界耐久選手権)のスパ・フランコルシャン6時間レースに参加するため、マイアミには行かない予定だった。

 アブダビGPで発生した問題からマイケル・マシがFIAのレースディレクターから解任されて以降、他カテゴリーとの兼任としてウィティヒとフレイタスは今季からF1のレースディレクターを務めてきた。

 ふたりは、第4戦エミリア・ロマーニャGPの舞台イタリア・イモラからそれぞれ帰国した際に受けた検査で陽性が発覚し、火曜日にイギリス・ロンドンで行なわれたF1委員会の会議で各F1チームにその状況が伝えられた。

 幸い、マイアミGPはエミリア・ロマーニャGPと連戦ではなく、ウィティヒが新型コロナウイルスから回復し、陰性反応となるまでに猶予は残されている。

 ただ、マイアミがあるアメリカは、入国前の24時間以内に受けた陰性証明のみが有効と、F1カレンダーの中でオーストラリアに次いで入国時の陰性証明が厳しい。

 そのため、レースディレクターの到着が遅れたり、マイアミGPを欠場したりする可能性もゼロではない。

 そうなった場合のFIAの対応はまだ明らかではないが、解決策には解任されたマシを呼び戻すことや、過去に副官を務めた経験を持つフォーミュラEのレースディレクター、スコット・エルキンスを起用することも上げられる。

 ただ、一番可能性が高いのは、2014年まで故チャーリ・ホワイティングの副官を務めたハービー・ブラッシュの起用だ。

 ブラッシュは今季、新任のウィティヒとフレイタスのふたりをサポートするためにシニアアドバイザーとしてレースコントロールに協力。FIA新会長モハメド・ベン・スレイエムに変わり、ふたりの成長を見守る役目も務めている。

 彼は開幕3戦でF1に帯同していたものの、エミリア・ロマーニャGPが開催されていた週は、オランダ・TTアッセンで行なわれたFIMスーパーバイク世界選手権の第2戦を訪れていた。

 ホワイティングやブラッシュと共に、長年FIAのレースコントロールに携わっていたコリン・ヘイウッドも、フレイタスがWECでのレースディレクションで不在の際、空いた穴を埋めるために呼び戻されている。マイアミGPでは、副官としてレースコントロールに参加する予定だった。

 また、ウィティヒとフレイタスはシーズンを通してレースディレクターの仕事を分担することとなっていたが、これまではウィティヒが全てのレースでその役目を負ってきた。フレイタスはここまで副官として働いてきたが、第6戦スペインGPで初めてレースディレクターを務めると見られている。