アストンマーチンは、イモラ・サーキットで行なわれた第4戦エミリア・ロマーニャGPでダブル入賞。これがチームにとって今季初入賞となった。しかしチーム代表のマイク・クラックは、マシンパフォーマンスが改善した訳ではないと語る。

 アストンマーチンは、第3戦オーストラリアGPまで無得点。全10チーム中唯一の無得点チームだったため、コンストラクターズランキングでも最下位だった。加えてオーストラリアGPでは計4回のクラッシュに見舞われるなど、上位争い以前の問題であった。

 しかしイモラではセバスチャン・ベッテルが8位、ランス・ストロールが10位と、2台揃っての入賞。大きく改善したように見えた。レース後にベッテルは、ここまでの苦戦を鑑み、ダブル入賞という結果は「勝利のようなものだ」と口にしていた。

 ただクラック代表は、このダブル入賞はチームが難しいコンディションの中でチャンスを最大限に活かすことができた結果だとして、パフォーマンスの飛躍を反映したモノではないと言う。

「金曜日と日曜日の難しいコンディションの中、実際のペースよりも良い形でマシンをフィニッシュまで持っていけたのだから、もちろん満足している」

「ドライバーとチームは、ピットストップのタイミングでとても良い仕事をしたし、土曜日のドライ走行で学んだことを実行に移すことができた」

「ミックスコンディションや難しいコンディションでは、可能な限りチャンスを活かすことが必要だと我々は考えていた。普通のドライコンディションだったら、とても、とても難しいレースになっただろう」

「以前よりもペースが改善されたとは思っていない。スプリントをよく見返してみると、我々はハードにディフェンスする必要があった。土曜日はトップ10に入る可能性はゼロだった」

「全体としては、今シーズン初のポイント獲得という結果に満足している。でも、見ての通りまだ先は長い。だから今日は笑って、明日からは今後のために頑張るのだ」

 パフォーマンスが改善したわけではなくとも、イモラでの結果はシーズン開始で躓いたチームにとっては大きな励みになるとクラック代表は考えている。彼は決勝レース前、似たコンディションで行なわれた金曜日の予選ではマシンのパフォーマンスは良かったとして、レースの見通しは明るいとチーム全員を鼓舞していたという。

「オーストラリアでは、ファクトリーで一生懸命働いているスタッフにとって、とても厳しい週末だった。我々はスペアパーツがなかったのだ」

「だから(イモラでの)決勝レース前に、チーム全員でブリーフィングを行なった。そして金曜日も同じようなコンディションだったという話をした。金曜日には、ドライバーもチームも良い仕事ができていたし、マシンは本来あるべきところよりも高い位置に持っていくことができたと私は考えている」

「それで『OK、今日も同じだ』と話していたのだ。だから13番手、15番手スタートでも、このコンディションでミスなく仕事できれば、他のドライバーがミスをして、我々が入賞するチャンスがあるとね」

「(アストンマーチンのファクトリーがある)シルバーストンのミッションコントロールと現地組が完璧に準備をしていたおかげで、チームの反応速度はとても素晴らしかった」

「今回のチームワークは素晴らしかった。実現できるようトライしたからこそ、実現したのだ。それは素晴らしいことだ。正直に言うと、いつもは上手くいかないのだ」

「このコースは我々に合っていたと思うし、このコンディションにも助けられた。スプリントでは、装着したソフトタイヤについてかなり多くを学べたと思う」