マクラーレンは、F1第4戦エミリア・ロマーニャGP後に行なわれたタイヤテストで、フェラーリが問題のあるテストを行なったという指摘に関するFIAの調査結果について、より透明性を確保するよう要望している。

 エミリア・ロマーニャGP終了後のテストでは、2023年に向けたタイヤのテストが行なわれた。フェラーリもそれに参加したわけだが、彼らは午前と午後で異なるフロアを使用しており、これが規則違反なのではないかと疑われた。

 今回のタイヤテストでは、テスト中にコンポーネントを変更したり、プレシーズンテストやレースで使用されたことのない新たなパーツを使用することは禁止となっている。ただ、マイアミGPの週末にFIAがフェラーリと話し合いを行ない、使われたコンポーネントを確認した結果、ルールが順守されていることが確認され、調査は終了したという。

 調査によると、フェラーリは午前中にフロアにダメージを負っており、そのため旧仕様のフロアに交換して走ったのだという。そのため、これらの行為はルールに則ったものだとFIAは納得しているようだ。

 しかしこうしたFIAの調査に不満を抱いているチームもある。マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、FIAがレギュレーションを十分かつ厳格に管理していることをチーム側に納得させるためにも、状況の詳細な説明と、当該部品が何時使われたのか、証拠を提供すべきだと考えている。

「重要なのはテストであろうとレースウィークであろうと、FIAによるこのスポーツに対する取り締まりを完全に信頼する、ということだと私は思う」

 そうブラウンCEOは語る。

「しかし、そのためには完全な透明性が必要だ」

「聞き及ぶところでは、(フェラーリは)旧仕様のフロアだったという。実際にそうだったのかもしれない。だが私がここで重要だと思うのは、そうであるならチーム側にそれを示すということだ。そうなれば、それが正しいと、しっかりとした透明性をもとに監査されていると確信させてくれるんだ」

「このスポーツで何が起きているのか、それが何故起こったのか、それに対して何が行われたのか……今の時代、しっかりとした透明性はそれを理解する助けになるはずだ」

 またアルピーヌCEOのローラン・ロッシも、問題にまつわる”疑惑”を回避するためにも、FIAが適切な説明を行なうことが役に立つだろうと話した。

「詳細を知らないため、非難するつもりはない。それはフェアではないからね。しかし結局のところ、我々は透明性を必要としているんだ」

 ロッシCEOはそう語る。

「我々は問題があったのか無かったのか、あったならその結果はどうなったのか……それを知る必要がある。最も大事な点は、覆い隠すベールは必要ないということだ」

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、今回の騒動によって、少なくとも将来的にこのテーマが議論されることになるだろうと考えている。

「FIAはこうしたことを全て把握している必要がある」と、ウルフ代表は言う。

「どのチームであろうと、してはならない環境でコンポーネントを試すことはできない。FIAが100%把握していないなら、皆がするようになると確信している」