2023年に、LMDh車両でWEC(世界耐久選手権)やIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する予定のポルシェ。ル・マン24時間レースにそれらのプロジェクトを集結させ、4台体制で挑む可能性もある。

 ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、ル・マンに4台で挑む可能性はあるかと訊かれ、「それは素晴らしいことだが、実現するかどうかは分からない」とmotorsport.comに答えた。

「もしそれが可能なら、検討するだろう。チャンスが増えるので個人的にはそうしたいと思う」

「しかしそれがどのように機能するかを見ないといけないだろうし、(WECを共に運営する)FIAとACO(フランス西部自動車クラブ)がそれを支持するかどうか、財政的に可能なのかどうかも検討しなければならないだろう」

 ペンスキー・ポルシェ・モータースポーツ(PPM)代表のジョナサン・ディグイドは、WECとIMSA両シリーズへの参戦を指揮するために設立された新しいオペレーション体制が、”質より量”を選ぶことはないだろうと述べた。

「2023年には集中したアプローチが見られると思う。完全に準備することに集中したいし、まず2台のクルマで行きたい」

「3台や4台で(ル・マンに)飛び込んで、自分たちのアプローチを薄めることはしたくない」

「我々はあのレースにふさわしい敬意を払い、しっかりとした基盤を持って取り組む必要がある」



 ローデンバッハは、PPMがル・マンに挑むマシンの台数を最終的に決定するのは、おそらくもう少し先のことだと説明した。

 ディグイドはWECで6人、IMSAで4人の”計10人のドライバーを中心に”2023年に臨むことを目指していると明かした。

 IMSAのミシュラン耐久カップを構成する長距離レース4戦のうち一部または全てで、PPM WECチームのドライバーが参加する可能性もあるという。

「それはカレンダー次第だろうし、何が理にかなっているのか、幅広いプログラムの観点から見ていきたい」

「デイトナ24時間は(開幕前の)WECのドライバーにとって、より多くの経験を積むことができる素晴らしい機会になるだろう」

 また、サードドライバーが必要な場合には、ペンスキーの他の組織からドライバーをIMSAのラインアップに加えることも可能だという。

 1月にポルシェのLMDh車両がトラックデビューしてからこれまで、ポルシェと契約している8人のドライバーがこのマシンに乗ったことが分かっている。

 昨年、LMDhの開発プログラムのためにポルシェと契約したフェリペ・ナッセやデイン・キャメロンのほか、フレデリック・マコヴィッキィ、アンドレ・ロッテラー、ケビン・エストレ、ミカエル・クリステンセン、ローランス・バンスール、マシュー・ジャミネがマシンを試したとみられている。

 ポルシェでLMDhプロジェクトのディレクターを務めるウルス・クラトレは、2023年のフルラインアップの発表について「急ぐ必要はない」と説明している。

「ラインアップにはすでに多くの優秀なドライバーがいるので、ドライバーの状況についてはリラックスしている」と彼は語った。