2021年のMotoGP王者であるファビオ・クアルタラロ。2022年もチャンピオンシップをリードする存在となっているが、ヤマハのマネージングディレクターであるリン・ジャービスはクアルタラロがレジェンドライダーに肩を並べる存在だと考えている。

 2019年にMotoGPクラスへ昇格したクアルタラロは、いきなり頭角を表した。ルーキーながら表彰台を7回、ポールポジションを6回と非常にセンセーショナルな活躍を示し、大いに注目を集めていた。

 2021年にバレンティーノ・ロッシの後任としてファクトリーチームへ昇格すると、2015年のホルヘ・ロレンソ以来となるライダーズタイトルを獲得。ヤマハに久しぶりの王座をもたらした。

 クアルタラロは2022年序盤こそ苦戦していたが持ち直し、6戦を終えてランキングをリードし連覇に向けてひた走っている。そんなクアルタラロを、ヤマハのリン・ジャービスは高く評価しており、世界選手権で9度(中軽量クラス含む)王者に輝いたロッシや5度王者ロレンソ、そして8度王者マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)といったレジェンド級のライダーに並ぶ存在だと考えている。

「確かに、彼はチャンピオンが持っている天賦の才を備えている」

 motorsport.comの独占インタビューに答えたジャービスは、クアルタラロとロッシやロレンソの比較について訊かれるとそう答えた。

「真のチャンピオンは常に、何か特別な輝きや能力がある。それはバレンティーノであったり、ホルヘ・ロレンソでもそうだし、マルク・マルケスやケーシー・ストーナーでもそうだ」

「彼らの名前と同じグループに、ファビオは立っているんだ」

「彼はまだとても若く、23歳に過ぎない。彼の眼前にはとても良い未来が広がっていると思う」

「現時点で、彼のライディングスタイルは……これは我々にとって幸運なことだが、YZR-M1のキャラクターにピッタリと合致している」

「少なくとも直線で他チームと、トップスピードで戦えるような、より強力なパッケージを与えることができれば、彼はヤマハと更にチャンピオンになることができると、私はそう考えている」

「だから私としては、彼が留まってくれることを願ってやまない。素晴らしい才能とスピードを備えているだけではなく、彼はとても良い奴で、このスポーツやチーム、ブランドに対しても本当にポジティブなキャラクターなんだ。完璧な”パッケージ”なんだよ」

 クアルタラロとヤマハの契約は2022年が満期となっているため、彼らは現在契約延長について交渉を行っている。

 ジャービスはmotorsport.comに対して、6月中に契約をまとめたいと話していたものの、クアルタラロと既に契約を延長したという噂については否定している。