メルセデスF1でリザーブ・ドライバーを務めるニック・デ・フリーズは、次戦スペインGPでウイリアムズからフリー走行1回目を担当することとなった。

 2022年のF1では、全てのチームがシーズン中に2度金曜日のフリー走行でルーキードライバーを走らせることとなっている。

 デ・フリーズは2020年シーズン末にアブダビで行なわれたルーキーテストにメルセデスから参加しているが、グランプリの公式セッションでF1マシンを走らせるのはこれが初めて。FP1ではアレクサンダー・アルボンのマシンに乗り込むこととなる。

 デ・フリーズは、2019年シーズンのFIA F2でチャンピオンに輝きながらもF1昇格を果たせず、フォーミュラEにメルセデスから参戦。フォーミュラEがFIAの世界選手権に組み込まれた2020-21年シーズンでは、フォーミュラEチャンピオンに輝いた。直近の第8戦ベルリンePrixでも勝利を挙げている。

 ウイリアムズは、デ・フリーズのFP1出走について「彼は予選と決勝に向けたチームの準備作業を手伝ってくれるだろう」とコメントしている。

 先週インターネット上では、今季新加入のアルボンに対し後れを取るニコラス・ラティフィの後任として、デ・フリーズがウイリアムズのシートを掴むのではないかという噂が流れた。

 おそらく、彼がシート合わせのためにスペインGPに先立ちウイリアムズのファクトリーを訪れたことがキッカケだろうが、チーム側はこの噂を否定している。

 ただ、メルセデスがデ・フリーズのシート探しを熱心に行なっていることは知られている。ある関係者はウイリアムズと2023年のシートについて話し合いを行なっていることは確かだと語っており、その動向には注目が集まっている。

「まず、FP1を走る機会を与えてくれたウイリアムズに心から感謝したい」とデ・フリーズは語った。

「チームとFW44を知ることができ、F1の週末にコースを走ることができるのは素晴らしいことだ」

「テストに向けた準備は今のところ順調で、チームも僕をすごく応援してくれている。スペインでの出走が今からとても楽しみだ」

 ウイリアムズのマシンパフォーマンス・チーフであるデイブ・ロブソンは、異なるドライバーからフィードバックを得ることはチームにとっても有益なことだと言う。

「ニック・デ・フリーズがFP1に参加するのを我々も楽しみにしている。新しいドライバーと一緒に仕事をするのは良いことだし、マシンの長所や短所について新鮮な意見を聞くことができる」

「ニックの経験とプロフェッショナリズムは、金曜日にとても重要になる。彼はFP1で重要なエンジニアリングテストをいくつか行ない、FP2でアレックス(アルボンの愛称)にマシンを引き渡す」

 ウイリアムズでスポーティングディレクターと、若手ドライバープログラムの責任者を務めるスヴェン・スミーツは次のように語る。

「彼はとても才能があり、経験豊富なドライバーだ。FW44に乗る時間を最大限活用し、チームのために強力かつ有益なパフォーマンスを発揮してくれると信じている」