ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセは5月17日、新たにLMDh車両を開発し、2024年に世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦することを発表した。

 スクアドラ・コルセのコンペティション責任者であるジョルジオ・サンナは、これまで何度もハイブリッドプロトタイプカーであるLMDh車両を開発し、WECとIMSAに参戦する可能性があることを示唆してきた。

 LMDh車両は、次世代LMP2車両をベースにしたマシンとなっている。LMP2車両のライセンスコンストラクター4社のうち、ランボルギーニはリジェ・オートモーティブと提携することになると見られている。

 このプロジェクトのさらなる発表は7月に行なわれるとされており、エンジン構成などの詳細に加えて、リジェとの提携もそこで確認されることになると考えられている。

 ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマンは、次のように述べている。

「スポーツカーレースの最高峰へのステップアップは、我が社にとって重要な節目となる。我々は、最も要求の厳しい環境で、最高の相手と自分たちを比較することになる」

「一方でこれは、成功を収めている我々のモータースポーツ・プログラムの認知度をさらに高めることになる」

「また、将来の技術を検証する事もできる。我々のLMDhプロトタイプは、4輪の最も洗練されたオープンラボになるだろう」

 ランボルギーニの発表を、WECのプロモーターであるACO(フランス西部自動車クラブ)やIMSAは歓迎している。

 ACOのピエール・フィヨン会長は「ランボルギーニのような一流のメーカーが参加することは、耐久レースにとって素晴らしいことだ」とコメント。

 IMSAのジョン・ドゥーナン代表は、次のように語った。

「IMSAは、10年前にランボルギーニ・スーパートロフェオ・北アメリカを導入し、GTDプログラムの成功に至るまで、ランボルギーニとの長年のパートナーシップを享受している」

「ランボルギーニが、2024年にIMSAでの足跡をトップカテゴリーまで拡大する計画を発表したことを誇りに思う」

 ランボルギーニは、GT3や世界各地で実施しているワンメイクレース、スーパートロフェオシリーズなどのモータースポーツ活動を行なっているが、LMDh車両での活動がそのポートフォリオに加わることになる。

 2023年から運用開始される予定のLMDh車両は、ポルシェやアウディ、アキュラ、BMW、キャデラック、アルピーヌが開発を表明。ランボルギーニは、7番目のメーカーということになる。ただ、F1参戦も噂されているアウディのプログラムは、すでに中止された可能性が高いと考えられている。

 また、サンナはLMDhプログラム発表の際、カスタマープログラムについても言及し、「我々のカスタマーレーシング活動を新しいプラットフォームに拡大し、カスタマーチームやドライバーとの長期的なパートナーシップを強化するユニークな機会を提供する」と述べた。

 ランボルギーニはワークスドライバーを貸し出して、ウラカンGT3 Evoでレースをさせている。また、ランボルギーニのワークスドライバーであるミルコ・ボルトロッティが、2021年のル・マン24時間レースのLMP2クラスを制したWRTのドライバーラインアップに名を連ねていたのも、偶然ではない。

 ランボルギーニが交渉中であることが知られているチームには、今年WECやヨーロッパ・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦しているプレマが含まれる。